愛用するランナー増加中。Shokzの骨伝導イヤホンに新型が出ます

ランナーの間で評価の高いイヤホンをつくっているのは、中国の深圳に本社を置くShokz(ショックス)。ニューヨークシティマラソンを一緒に走った仲間も口を揃えて、このヘッドセットを絶賛していました。

2年前に発売されすでにヒットしているOpenRun Proヘッドフォンをアップグレードした「OpenRun Pro 2」がリリースされました。価格は180ドル(日本販売価格:2万7880円)です。

スポーツ中に使いやすい骨伝導タイプ

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Shokz「OpenRun Pro2」27,880円(税込)
Image: Shokz Japan

骨伝導イヤホンは、Shokzのアイデンティティとなりつつあります。トレーニング、マラソン、ハイキング、サイクリング、混雑した通勤中にも安全に使えるように周囲の音を聞き逃さない設計になっています。

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Image: Shokz Japan

多くのワイヤレスイヤホンなどは、周囲の音を不自然に強調するマイクを組み込むことでノイズキャンセリングしています。一方で、ノイズを加えて人工的に雑音を消そうとするため、不快に聞こえることもしばしば。イヤホンのアンビエントモードでは、カセットテープのようなノイズや過度に誇張された環境音が聞こえることもあります。それに、屋外で周囲の音に気づかないのも危険ですよね。

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Image: Shokz Japan

骨伝導ヘッドフォンはこのジレンマを解決してくれます。耳の穴ではなく頬骨の上にのせるので、耳は周囲の音を自由に聞くことができます。音は頬骨を通した振動で耳に伝わるので、音質は多少低下しますが…。

聴き取りづらい低音問題を解決

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Image: Shokz Japan

骨伝導とインイヤータイプで、特に違いが顕著になるのが低音です。

OpenRun Pro 2はその問題を解決すべく、骨伝導技術からDualPitchに移行しました。この新しい独自の技術では、これまで単一のドライバーではなく、2つの個別の専用ドライバーを使用します。骨伝導と空気伝導の 2つのドライバーは分離されており、独立して動作します。

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Image: Shokz Japan

同社によれば、DualPitch には、振動の低減と低音の改善という 2つの大きな利点があるそうです。骨伝導技術は振動のみに依存しているため、ユーザーにとって耳障りに感じさせないことが重要。また、前述のように、骨伝導は低音に最も大きな打撃を与えるため、追加の空気伝導ドライバーがその改善に役立ちます。

充電は磁気タイプからType-Cへ

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Image: Shokz Japan

筆者が最も楽しみにしているのは、充電がType-Cになることです。これまでのShokzスポーツ ヘッドフォンのほとんどが磁気タイプの充電方法でした。私はShokz OpenSwim Proを愛用していたのですが、専用の充電器を探すのもつなぎ替えるのも面倒で数週間前に充電切れになって以降、サイドテーブルの上に放置しています。世界中の企業にユニバーサルな Type-C充電規格への切り替えを促してくれた機運とEUに感謝申し上げます。

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Image: Shokz Japan

重さは、前モデルの29gに対して30gとわずかに重くなっていますが、これはほとんど気にならないはず。

締め付け感は以前のモデルに比べて16%軽減されているとのことですが、それを証明するには、実際に日頃から使って検証する必要がありそうです。他のメディアと合同で10分間のデモ時間をいただいたことはありますが、それだけではわからないのが正直なところです。

防水性能はもう少し期待

その他、充電関連のアップグレードには、バッテリー寿命の向上(第1世代の10 時間に対して12時間)と、5分間の急速充電(フラッグシップでは1時間アップして合計2.5時間)が含まれます。充電時間は変わらず1時間、防塵および防水性能もIP55のままです。

正直、トレイルランニングなど過酷な冒険向けに使うのならば、少なくともIP57以上のより高い防水性能がほしいところ…。Type-C充電口にはゴム製のカバーが付いていて、ほこりや水の侵入を防いでくれるのはうれしいですね。

Bluetoothのバージョンは、5.1から5.3にアップグレードされました。ノイズキャンセリングと防風マイクは、AIによるノイズ低減アルゴリズムが使われています。デモ時には、風速25 km/hまでの強風条件下でバックグラウンドノイズを約96%除去できると保証していました。

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左から:ブラック、オレンジ、ゴールデン・ブラック(大迫モデル)
Image: Shokz Japan

色はブラックとオレンジの2色、サイズはスタンダードとミニの2種類で、さまざまな頭のサイズに対応します。夕方のランニングを再開しようかと考えていましたが、OpenRun Pro 2の発売はその兆しだと受け止めます。

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