「トライしないことこそが 失敗 であると思うし、謙虚に学んでいる」:デニムから事業拡大しているフレームの共同創業者、エリック・トルステンソン氏

DIGIDAY

創業以来、フレーム(Frame)の共同創設者兼クリエイティブディレクターであるエリック・トルステンソン氏は、服のラインが(ファッションを越えて)ライフスタイルの対象になることを常に思い描いてきた。創業から10年、同社はデニム中心の品揃えから拡大して現在ではさまざまな服やアクセサリーも展開するようになっている。

創業以来、フレーム(Frame)の共同創設者兼クリエイティブディレクターであるエリック・トルステンソン氏は、服のラインが(ファッションを越えて)ライフスタイルの対象になることを常に思い描いてきた。創業から10年、同社はデニム中心の品揃えから拡大して現在ではさまざまな服やアクセサリーも展開するようになっている。

「フレームには大きな危機感はないと思う。それは良いことだ」とトルステンソン氏は最新のGlossyポッドキャストで述べている。「フレームを実質が伴わないようなブランドにはしたくない」。同社は2021年の年間収益で2億ドル(約259億円)を予測している。

フレームのデザインのインスピレーションはトルステンソン氏のまわりにいる人たちだという。最近、ベラ氏とエイヴァ氏の2人の継娘と、同氏の恋人でありイマジナリー・ベンチャーズ(Imaginary Ventures)の共同創設者兼マネージングパートナーのナタリー・マセネット氏からインスピレーションを得たそうだ。トルステンソン氏は40歳の異性愛者の白人男性として、女性のファッションには自分が理解していない多くの側面があるという自覚を持っている。

以下はポッドキャストからの対話のハイライトである。読みやすさのために若干編集されている。

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失敗と成長

「人から『それをしてはだめだ』といつも言われていたので、何でもやってやろうと思った。いつもうまくいったとは限らないし、永遠に成功はしないのかもしれない。『監督ではないのだから写真を撮るな』『ファッションデザイナーではないのだから、ジーンズをデザインしたりファッションブランドを立ち上げたりするな』『編集者ではないのだから雑誌の編集をするな』と言われてきた。好きかどうかはわからないが、私はやってみる。ナイキ(Nike)の『ただ行動するのみ(Just Do It)』だ。ときには失敗することもあるだろうが、それでもいいのだ。だが、行動せずにずっと待っていた人は忘れさられるだろう。ある時点で我々はグレイス(Grace)という小規模なブランドを立ち上げようとした。フレームの事業で我々は傲慢になっていた。グレイスはリトルブラックドレスのブランドだった。グレイスは失敗ではなかったといつも言ってきたが、その経験から学んだことは多かった。なので、失敗とは言い切れない。トライしないことこそが失敗であると思うし、謙虚に学んでいる」。

メンズウェアとウィメンズウェアとの違い

「ポイントは常に『着たいと思うか、どのように着るか?』ということ。メンズウェアを再ローンチしたとき、さまざまなセクシュアリティ、国籍、サイズ、年齢、職業の男性たちを撮影した。男性ならスタイリング、女性ならファッションという考え方が全体的にあるので、被写体の男性たちに自分でスタイリングをするように頼んだ。男性は『自分のイメージに合わせてスタイリング』する。女性に対しては、私はただ意見を聞いて学ぶだけだ」。

コラボレーションについて

「(フレームの)3番目はコラボレーション、これは大好きな部分だ。これこそが(我が社の)エネルギーが生まれるところだ。ブランドには常にエネルギーが必要だし、ブランドのDNAを操って新しさが生まれるのはとても楽しい。創業時に、幸運にもカーリー・クロス氏とコラボレーションすることができた。今は、残念に思えるかもしれないが、友人や家族とコラボしている。ともに楽しむことが重要だ。「友人と楽しむのは仕事なのか」と思うが、それによって思わぬ形でエネルギーや新鮮さがブランドにもたらされている」。

[原文:Co-founder Erik Torstensson: ‘I don’t want Frame to be a hype brand’

GABRIELA GARCIA-ASTOLFI(翻訳:ぬえよしこ、編集:山岸祐加子)


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