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今、ビック・テックとよばれるGAFAの全てが注目しているのが「AR/VRデバイス」です。まだまだ一般的には馴染みのないこれらのデバイスですが、現在ではスマホの時代を終わらせるかのような勢いで開発が進んでいます。
*Category:テクノロジー Technology|*Source:MacRurmos ,FaceBook ,Google Japan Blog ,The Verge
スマホを過去のものにするGAFAのAR/VRデバイス
Googleは10年以上前からARグラスの開発を進めています。2021年8月からは日本でも法人向けに「Glass Enterprise Edition2」を発売しました。
さらに今年5月に開催したGoogle I/Oでは、翻訳に特化したARグラスのコンセプトを発表。映像では、異なる言語での会話の翻訳文を、リアルタイムで表示してくれる機能が示されています。
Augmented reality can break down communication barriers – and help us better understand each other by making language visible. Watch what happens when we bring technologies like transcription and translation to your line of sight. #GoogleIO ↓ pic.twitter.com/ZLhd4BWPGh
— Google (@Google) May 11, 2022
このコンセプトを実際に製品化するかどうかは不明ですが、GoogleがAR分野に力を入れていることは疑いようもない事実です。
また、AppleもAR技術の開発に力を入れていることを明らかにしています。現在同社が開発中と噂されているのが「MRヘッドセット」。MRは複合現実という意味で、VRとARの両方を体験できるようなデバイスを指します。
このMRヘッドセットは、2つの4KマイクロOLEDディスプレイ、15個のカメラモジュール、M1シリーズ相当のチップを搭載し、アイトラッキング機能、ハンドジェスチャーサポート、空間オーディオなどに対応する見込み。価格に関しては、3,000ドル(38万円)程度になると予想されます。
さらに先日には、Appleが取締役会に同デバイスのデモを行ったとされています。登場は年末ごろになる見込みで、消費者向けリリースは2023年になるとのこと。
そして社名をFaceBookから変更し、人一倍やる気を見せているのがMeta。Metaは現在、「Project Cambria」と呼ぶMRヘッドセットの開発に取り組んでいることを明らかにしています。
同社のマーク・ザッカーバーグCEOが投稿した映像では、不思議な生き物が床を走ったり、現実世界がファンタジー世界に切り替わるなど、様々なデモンストレーションが行われています。このデバイスは2022年内に発売される見込みです。
Amazonも負けてはいません。この分野ではあまり名前を聞かない同社ですが、Amazon内の商品のAR表示機能を作ったり、PrimeビデオでVRコンテンツを配信するなど、主にコンテンツ面でしっかりと取り組んでいます。
さらに先日には、「XR」技術を採用した何らかのスマートホーム製品の開発に取り組んでいることが、同社の求人情報から明らかになりました。登場はまだまだ先になりそうですが、スマートホーム市場に強いAmazonにとって、このような製品は大きなチャンスとなるかもしれません。
GAFAが我先にと競争を繰り広げることからも分かる通り、AR/VRデバイスは、スマホやPCなどの既存のデバイスに置き換わるような可能性を秘めています。普及はまだまだ先だと考えられてますが、一度でも大ヒット製品が登場すれば、ガラケーからスマホの切り替わりのように、あっという間に市場がひっくり返ってしまうこともあり得るかもしれません。