当時でも120万円。70年代の最高峰シンセ、新機能を追加して復刻

今年のKORG(コルグ)は、The NAMM Showの開催に合わせて怒涛の新製品発表をかましていますが、なかでも最もヘビー級がこのシンセでしょう。

1977年にリリースされたPS-3300の復刻版「PS-3300 FS」です。

そこまでやる?な超絶スペック

PS-3300は巨大なセミモジュラータイプのアナログシンセで、なんと48音ポリフォニック。鍵盤全部を同時に鳴らせるという、どうやって弾くんだよ?な、やりすぎにも程がある仕様でした。しかも1音あたり3つのVCOを搭載していたので、オシレーターだけで総計144個という常軌を逸したスペック。

パッチングにも対応していた贅沢なデザインで、非常に複雑な音作りにも対応。価格も贅沢で、当時120万円もしました。

製造台数はわずか50台程度といわれており、国産シンセでも最もレアな機種の1つです。PSシリーズの下位機種PS-3100などはたまに見かけるのですが、PS-3300の実機を目撃する機会はほとんどありません。冨田勲、細野晴臣、クラフトワーク、ジャン・ミッシェル・ジャールなどの大御所ミュージシャンたちが使用したほか、放送局や音大などに納められたと言われております。

当時の開発エンジニアが監修

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Image: KORG UK

今回のPS-3300 FSは、オリジナル版の開発を担当していた三枝文夫氏が監修に関わっており、PS-3300のサウンドを忠実にリビルド。

鍵盤は1つ増えて49鍵になっており、それに伴って同時発音数も49音に増えています。音色メモリー機能も搭載して使いやすくなっており、当時はなかったMIDIやUSB接続にも対応。アプリと連携して音色のライブラリー管理もできるようです。

今のところKORG UKサイトに情報がアップされており、The NAMM Showで展示されるようですが、発売日や価格はアナウンスされていません。でも、このモンスタースペックともなれば、早く実機に触れてみたいですよね。続報が待ち遠しいです。

Source: KORG UK

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