アンティキティラ島の機械、自作できるようになる

回転させたら過去に戻れるかも?

何百年も昔に作られた工芸品らしき物体なのに、どんな仕組みなのか現代人でも解析できない。または過去にあるはずのない技術やデザイン、素材が使われている謎のアイテムは「オーパーツ」と呼ばれ、考古学やミステリー好きを虜にしています。

錆びついた歯車のオーパーツ

1901年にアンティキティラ島近海の沈没船から発見されたという古代ギリシア時代の遺物「アンティキティラ島の機械」もそのひとつ。見付かった機械は損壊しており、歯車などから天体運行を計算する装置だと考えられています。

レプリカで再現が可能に

なんと電子機器のデザインを行う、ジョージア州のS&T GeoTronics LLCが、「アンティキティラ島の機械」の解析に成功したのだそうです。彼らはこれまで行われてきた、非破壊スキャンなどのデータを使ってメカニズムを理解し、現代の技術でレプリカが作れるよう再設計しました。

3D印刷やレーザーカッターがあれば、私たちでも再現できるようになります。

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Image: AUTODESK Instructables

完成品の筐体では、内部で52個の歯車が複雑に噛み合い、全部で7本の針が惑星の位置を示します。目盛りやオリジナルのギリシャ文字による取り扱い説明書はレーザーで刻印されます。

クラファン後は無料でデータ入手可能

近々クラウド・ファンディングで出資を行い、完成品を受け取るプランなどが並ぶようです。ですがこのプロジェクトはオープンソースなので、そのうち誰もが設計図を入手でき、それぞれが自作できるようになります。

これまで謎だったものが、突然自作できるようになるなんて、狐につままれた気分ですよね。

簡易的に木材や厚紙で作る人もいるかもしれませんし、ガラスで中が見えるようにしてみたり、昔のように金属で作る猛者も出てくるでしょうね。


古くとも紀元前3世紀に作られた、おそらく世界最古であろうアナログ計算機。これを自分の手で組み立てられるなんてがありますよね。月食や日食、それに4年ごとに五輪が行われる周期まで分かるというので、完成後も楽しめそうです。

Source: Facebook, AUTODESK Instructables, S&T GeoTronics LLC (1, 2) via hackster.io
Reference: Wikipedia

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