アスレチックウェアの レジェンズ CEO、プロスポーツ界のルルレモンを狙う:「チームは整った。今年は最大の成長の年」

DIGIDAY

アスレチックウェアブランドのレジェンズ(Legends)は、プロスポーツ界におけるルルレモン(Lululemon)の座を狙っている。

バスケットボールショーツや、水泳用トランクス、アスレチックTシャツなどの商品を販売する同社は、多くのプロアスリートの投資を得て2019年にスタートした。それ以来、多くのインフルエンサーをプログラムに迎え入れ、それらのパートナーのおかげで、オーガニックなマーケティングにはそれほど力を入れていないにもかかわらず、売上は一貫して伸び続けている。同社は2020年に約1000万ドル(約14億2000万円)を売り上げ、その翌年には約1600万ドル(約22億7000万円)に成長した。

共同創設者でCEOを務めるスコット・ホックシタット氏は、今年は事業を実際に成長させることに注力すると語る。「当社は、ブランドを構築した段階にいる」と同氏は述べる。また、小売とマーケティングに関わる優秀なオペレーターチームを雇用した。彼らは、「物事を迅速化し規模を拡大する準備ができている」という。同氏は米モダンリテールのポッドキャストに参加し、レジェンズの背後の成長戦略について語った。

ホックシタット氏は、スポーツやセレブリティについての経験が豊富だ。大学でラクロスをプレーした後、このスポーツを西海岸に広げ、ラクロスのライフスタイルブランドを立ち上げたが、最終的に売却した。その後、プロバスケットボール選手として活躍した故コービー・ブライアント氏とビジネスを行っていたビジネスパートナーとともに、レジェンズを設立した。

「世界でもっとも有名なアスリートが、ここで我々とともにトレーニングしている。そして私は工場を保有しており、アスリートのために商品を作り上げるデザイン能力がある」と、同氏は述べている。そして、レジェンズはクオーターバックのベイカー・メイフィールド氏や、NBA(全米バスケット協会)のスター選手であるスティーブ・ナッシュ氏とマット・バーンズ氏、そのほかの人々の支援により設立された。

ホックシタット氏が見いだしたホワイトスペースは、ある特定のタイプのアスリートに訴えかけるようなプレミアムのスポーツウェア企業だった。「ブオリ(Vuori)はどちらかというとライフスタイルヨガに特化している。ルルレモンは今でこそ男性向け商品も作っているが、女性向けの要素が強いブランドだ」と、同氏は述べる。

最初の数年間、レジェンズは情報を発信するために個別のアクティベーションを行っていた。たとえば同社はセレブリティが登場するショーのスポンサーになり、限定版アパレルを発売した。それにより、レジェンズはエリート階層の要素が強いものとして確立された。

しかし、同社は現在、有名アスリートに好まれる小規模ブランドから、メインストリームで有名になることに重点を置いている。

「チームを構築し、商品を築き上げ、ブランドを確立するために数年を費やした。今、チームは確立された。今年は最大の成長を実現する年になるだろう」と、ホックシタット氏は述べている。

こちらは、小売業界の最前線を伝えるメディア「モダンリテール[日本版]」の記事です
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アスレチックウェアブランドのレジェンズ(Legends)は、プロスポーツ界におけるルルレモン(Lululemon)の座を狙っている。

バスケットボールショーツや、水泳用トランクス、アスレチックTシャツなどの商品を販売する同社は、多くのプロアスリートの投資を得て2019年にスタートした。それ以来、多くのインフルエンサーをプログラムに迎え入れ、それらのパートナーのおかげで、オーガニックなマーケティングにはそれほど力を入れていないにもかかわらず、売上は一貫して伸び続けている。同社は2020年に約1000万ドル(約14億2000万円)を売り上げ、その翌年には約1600万ドル(約22億7000万円)に成長した。

共同創設者でCEOを務めるスコット・ホックシタット氏は、今年は事業を実際に成長させることに注力すると語る。「当社は、ブランドを構築した段階にいる」と同氏は述べる。また、小売とマーケティングに関わる優秀なオペレーターチームを雇用した。彼らは、「物事を迅速化し規模を拡大する準備ができている」という。同氏は米モダンリテールのポッドキャストに参加し、レジェンズの背後の成長戦略について語った。

ホックシタット氏は、スポーツやセレブリティについての経験が豊富だ。大学でラクロスをプレーした後、このスポーツを西海岸に広げ、ラクロスのライフスタイルブランドを立ち上げたが、最終的に売却した。その後、プロバスケットボール選手として活躍した故コービー・ブライアント氏とビジネスを行っていたビジネスパートナーとともに、レジェンズを設立した。

「世界でもっとも有名なアスリートが、ここで我々とともにトレーニングしている。そして私は工場を保有しており、アスリートのために商品を作り上げるデザイン能力がある」と、同氏は述べている。そして、レジェンズはクオーターバックのベイカー・メイフィールド氏や、NBA(全米バスケット協会)のスター選手であるスティーブ・ナッシュ氏とマット・バーンズ氏、そのほかの人々の支援により設立された。

ホックシタット氏が見いだしたホワイトスペースは、ある特定のタイプのアスリートに訴えかけるようなプレミアムのスポーツウェア企業だった。「ブオリ(Vuori)はどちらかというとライフスタイルヨガに特化している。ルルレモンは今でこそ男性向け商品も作っているが、女性向けの要素が強いブランドだ」と、同氏は述べる。

最初の数年間、レジェンズは情報を発信するために個別のアクティベーションを行っていた。たとえば同社はセレブリティが登場するショーのスポンサーになり、限定版アパレルを発売した。それにより、レジェンズはエリート階層の要素が強いものとして確立された。

しかし、同社は現在、有名アスリートに好まれる小規模ブランドから、メインストリームで有名になることに重点を置いている。

「チームを構築し、商品を築き上げ、ブランドを確立するために数年を費やした。今、チームは整った。今年は最大の成長を実現する年になるだろう」と、ホックシタット氏は述べている。

対話のいくつかの要点を以下に示す。この対談内容は明瞭化のため多少の編集を行ったものだ。

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レジェンドのホワイトスペース

「いうまでもなく、この業界にはナイキ(Nike)、アンダーアーマー(Under Armour)、アディダス(Adidas)などの大手業者が存在する。しかしその一方で、小規模なブランドも出現している。そして、ルルレモン、ブオリ、ローン(Rhone)のような実績のあるアスレジャーウェアのブランドも存在している。私の見たところ、ブオリ(Vuori)はどちらかというとライフスタイルヨガに特化している。ルルレモンは今でこそ男性向け商品も作っているが、女性向けの要素が強いブランドだ。ヨガのブランドがスポーツに参入しようとしているものだ。我々から見ると、ローンは、ルルレモンの男性向けバージョンになろうとしているという印象だ。要するに、アスリートが所有し、アスリートにより開発され、信頼性や真正性に支えられている本物のスポーツウェアブランドは存在しないということだ」。

ホックシタット氏が事業を本格的に成長させる前に数年間待った理由

「ブランドを確立させ、関係者との適切な関係を作り上げ、スケーリングの観点からやるべきことを理解している適切な社内チームを構築したかった。有料広告は、大きな損失が出る可能性があり、それを実行するには適切なチームを置く必要がある。そのため、チームを構築し、商品を築き上げ、ブランドを確立するために数年間を費やした。今、チームは整った。今年は最大の成長を実現する年になるだろう」。

ほとんどD2Cだがいくつかのプレミアムパートナーシップがある

「当社はこれまで90%がD2Cだった。プロバスケットボールチームのブルックリンネッツ(Brooklyn Nets)とニューヨーク市のバークレイズセンター(Barclay Center)でアクティベーションを行う機会があり、そこでポップアップ店舗を出した。我々にとっては最初のオフラインアクティベーションだった。当社はリゾートホテルのウィン(Wynn)や、ソーファイ(Sofi)スタジアム、それからNBAリーグやNFL(ナショナルフットボールリーグ)リーグの12チームにも販売している。これらのチームが好んで選んだのが我々のブランドだ。コートでは、リーグのスポンサーであるナイキを身に付ける必要がある。しかし、これらのチームは自分たちの遠征や日常の用品は我々から購入する。そして、競技場にある彼らの小売店のために商品を購入してくれているチームもいくつか存在する」。

[原文:‘This will be our biggest year of growth’: Legends CEO Scott Hochstadt on building an athleticwear brand with the help of sports pros]

Cale Guthrie Weissman(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:戸田美子)


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