再販企業 のザ・リアルリアルの積極的なコスト削減は黒字化につながるか:230人の解雇、店舗閉鎖、オフィススペース削減

DIGIDAY

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再販企業、ザ・リアルリアルは苦境にある。同社は、昨年7月に黒字化に向けた加速計画を発表したが、これは株式公開からの4年間を含めた12年間でまだ達成されていない。コスト削減の取り組みとして230人を解雇し、旗艦店2店舗を含む4店舗を閉鎖し、オフィススペースを削減する計画が2月16日に発表された。

再販企業、ザ・リアルリアル(The RealReal)は苦境にある。同社は、昨年7月に黒字化に向けた加速計画を発表したが、これは株式公開からの4年間を含めた12年間でまだ達成されていない。コスト削減の取り組みとして230人を解雇し、旗艦店2店舗を含む4店舗を閉鎖し、オフィススペースを削減する計画が2月16日に発表された。担当者によると、この人員削減と店舗の閉鎖は黒字化へ向けた一歩だということだが、それ以上のコメントはもらえなかった。

ザ・リアルリアルの苦境の背景

昨年、ザ・リアルリアルの株価は価値の80%を失った。CEOのジュリー・ウェインライト氏は6月に辞任、その約8カ月後になる今月初めにウェインライト氏の後任として、元ニーマン・マーカス(Neiman Marcus)のジョン・コリル氏のCEO就任を正式に発表した。元従業員らによると、IPO以来舞台裏は混沌としていたという。また、同社は依然として不採算であり、9月までの3カ月間の純損失は約4700万ドル(約64億円)。それでも同社は2024年までに黒字化できると主張し続けている。

ザ・リアルリアルの収益を定期的に取り上げて分析していた金融サービス会社の1社、BMOキャピタルマーケッツ(BMO Capital Markets)は、先日、ザ・リアルリアルの業績についての報道を中止すると発表した。BMOのアナリストであり、ザ・リアルリアルの業績を追跡していたシメオン・シーゲル氏にこの決定についてのコメントを求めたが、対応はなかった。アナリストらは株式の将来の継続性に問題があると判断した場合にはその企業の報道を中止することがある。だが、BMOの覚書によるとその決定は「研究リソースの再配分」によるものだという。

高コストに対して低い収益

では、ファッションの再販ブームの先駆けとなり、現在も拡大を続けている企業がどうしてこのような苦境に陥ったのだろうか。それは、成長し続けている収益によるものではない。11月の同社の最新の収益報告書では収益は前年比で20%アップしている。代わりに、ウェインライト氏が去ってからの同社の公式発表や公になった社内情報によると、同社が支出をコントロールできていないことが現在の危機の主な原因であることが示唆されている。

高級ブティックのようにデザインされ、運営され、またソーホーのような高価な地区に位置していることの多いザ・リアルリアルの実店舗は、予算の主要な浪費先のひとつだ。ジ・インフォメーション(The Information)のレポートでは、同社の高コストは経費の高い店舗に加えて、販売された全商品の認証に費される膨大なリソースと、収益の改善のために財務チームが提案した返品手数料請求などの案を採用することに消極的であることが原因だと主張されている。スレッドアップ(ThredUp)などの競合他社はそのような返品ポリシーを導入している。

また、ザ・リアルリアルは2016年から家庭用品、アート、子ども服などの新規カテゴリーに積極的に拡大している。暫定共同CEOのラティ・サヒ・レヴェスク氏によると、これら3カテゴリーすべてにおける利益率は非常に低く、場合によっては売上以上のコストがかかったという。

レヴェスク氏は11月の決算報告で「かなりのコストを費やしたが成長はわずかだった」と述べている。「初期の主要なイニシアチブのひとつはホームだった。すでにみな家にいるのだから、家庭用品も提供しようと。ただ、正直なところ、家やアートなど大きな商品を発送するにはかなりの費用がかかる。また、子ども向けの商品は価値が非常に低い(ため、販売しても利益が得られない)」。

リキュレート(Recurate)などの再販企業に投資しているヴィジブルベンチャーズ(Visible Ventures)のプリンシパル、ユーリー・ドヴザンスキー氏によると、高級品の再販はマージンと収益性が高いジュエリーやハンドバッグなどの高級品にフォーカスするのが最適だという。レヴェスク氏によると、現在、ザ・リアルリアルは全体的なコスト削減の一環として不採算カテゴリーを縮小しているという。

ザ・リアルリアルの積極的な削減はマーケティング費用とコミッション率にも及んでいる。現在、同社にとって収益性の高い高価な商品に対しては高いコミッション率をセラーに支払い、手頃な価格の商品、つまり同社に対してコストがかかる商品に対しては低めのコミッション率を支払っている。(ザ・リアルリアルの四半期決算が2月末に報告され、売り上げ拡大、損失は縮小と発表された。)

[原文:Can The RealReal’s aggressive cost-cutting help it reach profitability?

DANNY PARISI(翻訳:ぬえよしこ、編集:山岸祐加子)


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