月末に交代式!
国際宇宙ステーション(ISS)からスペースTikTokに挑んでいるサマンサ・クリストフォレッティ宇宙飛行士が、ISSの次期船長に選ばれたことが明らかになりました。ヨーロッパの女性が就任するのは今回が初めてなので、またもや史上初の快挙を成し遂げることになります。
欧州宇宙機関(ESA)に属するクリストフォレッティ宇宙飛行士は2022年4月27日にISSに到着し、米国軌道セグメントを率いる立場についていましたが、より大きな役割を引き受ける準備ができたようです。ESAのリリースには、 「船長という地位に任命されたことを光栄に思い、宇宙と地球で培った経験を生かして軌道上で非常に優秀なチームを率いるのを楽しみにしています」とコメントを出しています。
クリストフォレッティ宇宙飛行士は、9月28日に予定されているISS船長交代式をもって、正式に船長の座に就くことになります。ヨーロッパ人としては5人目、ヨーロッパ出身の女性としては初めての船長誕生です。クリストフォレッティ宇宙飛行士が第67次長期滞在クルーのオレッグ・アルテミエフ宇宙飛行士から象徴的な鍵を受け取る交代式の様子は生配信されるそうで、ESA Web TVから視聴できます。
宇宙での暮らしをSNSで拡散
今やすっかりTikTokerなクリストフォレッティ宇宙飛行士が初めて宇宙を旅したのは2014年のことで、ISSに199日間滞在して、女性による当時の最長滞在記録を塗り替えました(その記録は2017年にペギー・ウィットソン、そして2019年にはクリスティーナ・コックに破られています)。宇宙空間での体験をソーシャルメディアでシェアするようになったのは、今年の春にISSに戻ってからです。
5月5日にISSから初めて投稿して以来、クリストフォレッティ宇宙飛行士は無重力空間でのワークアウトや就寝方法、さらにはトイレ事情などISSでの暮らしぶりをコンスタントに発信しています。再生回数は数百万回にもなるとか。
普段はISSの12時間のシフトでアメリカ、ヨーロッパ、日本そしてカナダのモジュールやコンポーネントでの活動を監督に従事しているという同宇宙飛行士について、ESAの人類とロボット探査部門のDavid Parker博士は前述のリリースで、「サマンサには豊富な知識と経験があるので、この地位の立派な候補となります」とコメント。「船長の役割を遂行する初のヨーロッパ女性として、彼女は再び宇宙分野での女性進出の限界を押し広げます」と述べていました。