MRブリーフィング:絶好調のジュエリーD2C「ブリリアントアース」ガースタインCEOに聞く3つの質問

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絶好調のジュエリーD2C「ブリリアントアース」ガースタインCEOに聞く3つの質問

D2Cジュエリーブランドのブリリアントアース(Brilliant Earth)は、1年半以上前に新規株式公開で1億1500万ドル(約155億円)を調達し、2021年に上場したスタートアップのラッシュのなかに入っていた。

上場市場での浮き沈みはあるものの、2020年と2021年はパンデミックの影響でほとんどのイベントが中止されたため、今年は結婚式を挙げる人が増えている。ブリリアントアースはその恩恵を受けているブランドのひとつだ。5月12日の直近の決算報告では、売上高が前年比41.5%増の1億ドル(約135億円)、純利益が340万ドル(約4億5900万円)となっている。

ブリリアントアースは今春、初のメンズジュエリーコレクションを発表し、最近では、ミネソタ州ミネアポリスに19番目のショールームをオープンするなど、会社の成長に伴って、新しい顧客開拓にますます力を入れている。同社がどのように小売展開を考えているのか、また、パンデミック後の新しい習慣への対応などについて、CEOのベス・ガースタイン氏に話を聞いた。インタビューのハイライトは以下の通り。なお、読みやすさなどに配慮し、多少編集を加えている。

◆ ◆ ◆

−−新しい都市に出店する際、どのような地域をターゲットにしているか? 郊外がいいのか、都心に近いほうがいいのか。

それは、実際の市場によって大きく異なる。大都市では、小売業が盛んな主要な繁華街に出店することが多い。たとえば、サンフランシスコのユニオン・スクエアのような場所だ。

人々がどこで買い物をするか、我々の顧客がどこで買い物をするかによると思う。そして我々は、それに対する有益な情報を持っている。通常、屋内のショッピングモールには出店しない。だが、屋外のショッピングセンターで展開しはじめたところ、大きな成功を収めている。

−−パンデミックの影響で結婚式を延期する人が多いなか、ウェディングやエンゲージの領域ではいま、どのような動きがあるのか。

間違いなく、今年は結婚式の年だ。今年は、1984年以来もっとも多い260万組の結婚式が予定している。ブライダルの品揃えを充実させ、こうした顧客に対応できるような体制を整えている。

パールジュエリーがトレンドの兆しを見せている。また、イエローゴールドやテニスネックレスもトレンドであるため、そうした分野の商品も多く取り揃えた。

ブライダルパーティーでは、ブライズメイドギフト(花嫁付添人へのギフト)、花嫁や花嫁の母親、そして花嫁の父親のためのギフトなど、すべての人をカバーできるような商品を用意したいと考えている。

−−不況の可能性が叫ばれるなか、どのようにお考えですか? ブリリアントアースの戦略への影響はまだ全くないのか。

我々は在庫をあまり持たないので、そこにも利点があると思う。というのも、我々は、オーダーメイドにこだわっているからだ。そのため、顧客のさまざまな需要のシナリオに合わせてスケールアップすることができる。これが、資本の効率化と在庫の軽重化に対応するためのひとつの方法だ。その結果、コストをダイナミックにコントロールすることができる。

ブライダルの素晴らしいところは、不況に強いということだ。なぜなら、人々はより困難な時代にもパーソナルな関係に投資し続ける傾向があるからだ。

ーー[原文:Three questions with Beth Gerstein, CEO of Brilliant Earth written by Anna Hensel]

(翻訳・編集:戸田美子)

MR Newsレビュー

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Edited by 戸田美子

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