【Shoptalkレポート】「美容の定義が進化している」事業成長の重要な要素に:アルタCEOのデイブ・キンベル氏

DIGIDAY

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アルタ(Ulta)にとって、美容のカテゴリーはメイクアップやスキンケアだけにとどまらない広がりを見せている。

米ラスベガスで3月26〜29日に行われたShoptalk(ショップトーク)で、アルタビューティー(Ulta Beauty)のCEOを務めるデイブ・キンベル氏は、美容の定義はセルフケアやウェルネスのカテゴリーも含むように進化していると語った。同氏は、このトレンドのおかげで、厳しい経済環境のなかでも、同社が成長軌道を維持できていると述べている。

美に対するホリスティックな考え

買い物客が自由裁量的なカテゴリーへの出費を抑える運営環境において、アルタはほかの専門小売業者のような打撃を受けなかった。2022年度の同社の純売上は前年の86億ドル(約1兆1400億円)から18.3%増の102億ドル(約1兆3600億円)に達した。会計年度における既存店売上高は15.6%増加した。

キンベル氏は次のように述べている。「当社の調査では、美容マニアの3分の2程度は、美容とセルフケアやウェルネスとのあいだにより大きな関連性を感じていると、当社に伝えている。これは、より多くの人々が、美容とは外面や見た目だけのものではなく、最終的に自分がどのように感じ、自分のケアをどのように行うかということをホリスティックに考えるようになってきているということだ」。

たとえば、2020年にパンデミックが最初に広まったとき、同社はフレグランスのカテゴリーが影響を受けると考えたと、同氏は述べている。しかし驚いたことに、人々はフレグランスを、他人のためではなく自分のために付けていることに気づき、このカテゴリーは急速に成長した。

復元力のあるカテゴリー

美容品は一般的に、復元力のあるカテゴリーとみられている。経済が危機的な時期に、買い物客は美容品をちょっとしたラグジュアリーと考えることが多い。実際に同社では、買い物客がプレミアム商品から安価な代替品に買い換えるのを目にしなかったと、キンベル氏は述べている。

美容業界のトレンドは、消費者の支出のわずかでも確保しようとする多くのプレイヤーによって、急速に変化している。アルタは毎週2000〜3000の新しいブランドを評価していると、キンベル氏は語る。しかし、同社が採用できるブランドは、そのうちの5%未満に過ぎない。

同氏は次のように述べている。「美容カテゴリーにおいて、数ある優れた要素のうちのひとつは、この業界で続いているクリエイティビティ、起業家精神、そしてイノベーションだ。数百人、数千人の起業家と出会い、学び、刺激を受ける機会があるのは、私がこのカテゴリーについてもっとも気に入っていることのひとつだ」。

魅力的な購買体験を作り出すために

人々がさまざまなチャネルで買い物を続けるのに応じて、アルタは購買体験を改善できるようなテクノロジーに投資してきた。同社は8月、プリズマベンチャーズ(Prisma Ventures)を立ち上げた。これは、美容品カテゴリーにおけるデジタルイノベーションを中心とした2000万ドル(約26億6000万円)のVC(ベンチャーキャピタル)ファンドだ。プリズマファンドはルーム(LUUM)や、ホートエーアイ(Haut.AI)、リスタイル(ReStyle)などの企業に投資してきた。

アルタが、店舗でしか買い物をしてこなかった買い物客に、オンラインで買い物をしてもらうことができれば、その客のアルタでの消費額は2.5倍増えると、キンベル氏は付け加えた。人々がでアルタでオンラインショッピングをするようになれば、店舗への訪問も増える。

「アルタビューティーの真髄は、物理的な環境でこそ発揮される。当社は、楽しくて遊び心のある、魅力的な体験を作り出すために多大な努力を注いでいる」と、同氏は述べている。

[原文:Ulta CEO sees the expansion of beauty category as key growth driver]

Maria Monteros(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:戸田美子)

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