AI台頭で将来に不安を感じてる? AI不安への対処法

AI不安を和らげるには?

テック業界にいても、テック系の専門家でも、近年のAIの台頭スピードに圧倒されている人も多いはず。

どんな言語でも話せて、音楽も作れちゃう、医学試験も合格、論文も書ける…そんなスーパーパワーを持ったAIはとても便利ですが、自分のキャリアに影響があるのでは? プライバシーの問題はどうなる? などなど「AI不安」もいっぱい。

不安は、不明確なことや曖昧なことに折り合いがつけにくいときによく起こります。私たち人間は、すでに存在するものに対してだけではなく、わからないものに対しても不安を感じます。

AI不安は、AIの可能性がわからないことに対する不安と言えるでしょう。でも、こういった感情を持つことは、AIに限ったことではないと覚えていくといいかもしれません。1980年代にコンピューターが出てきたときにも、コンピューターやテクノロジーに対する不安を覚える人が多かったんです。

AI不安に似た不安といえば、エコ不安があります。若い世代が気候変動に感じている不安のことです。人間の活動によって環境が壊されていること、そして急速にデジタル化が進んでいることに対して、コントロールが効かない状態であることから、不安を感じるというわけです。

AI不安に人生を壊されると恐れる必要はありません。過剰な心配は毎日の生活に影響が出て、心や体調を崩す結果となり、デジタル化によるポジティブな面を見ることができなくなってしまいます。AIに対する不安を和らげる4つのポイントを見ていきましょう。

①AIはもう存在しているということを受け入れる

AI技術について知らないことが、恐怖や心配の感情を生みやすくします。

AIはすでに私たちの生活に存在するものだと受け入れることが大切です。ただアルゴリズムを使った便利なツールだと考えてみましょう。

例えばたくさんの人がAppleのSiriを使って、近くのレストランを探したり、Netflixでお勧めの映画を尋ねたりしますよね。また新しい外国語を勉強するためのアプリGoogleマップで行ったことのない街を案内するのも、AIの仕事です。

②新しいキャリアについて考える

これからAIが私たちの仕事を担っていくことは確かなことです。

2020年のWorld Economic Forumの調査によると、2025年までに8500万人の仕事がAIに置き換わると同時に、AIによって26の国で9700万人分の雇用も生まれると予想されています。

なので、現在の仕事や将来のキャリアチェンジのために、どのようにAIを最大限に利用することができるかを学ぶ準備をしておいたほうがいいかもしれません。

AIに関するオンラインクラスを受講して、AIがどのように自分の業種やスキルに影響があるのかを理解したりするのも良いでしょう。

ここで覚えておきたいのは、AIは人間のスキルである対人能力や感情を検知することは今のところできません。これからは、デジタルスキルと人間力が必要なソフトスキルを上手に合わせた仕事が主流になっていくでしょう。

③ちょっと一休みして、森の中を散歩する

ちょっといっぱいいっぱいになったら、コンピューターやスマホから離れてみましょう。新しいAIツールを使ったり、AIに関するニュースを読むと不安を感じたりすることがあるからです。

職場以外でのデジタルに触れる時間を減らすことは、ウェルビーイングにも感情にも良いという調査結果も出ています。ちょっと皮肉なことですが、デジタルから離れるのを助けてくれるデジタルツールもあります。

またAIや他のデジタルツールを使って、オフラインでの生活を充実させることもできます。例えばGoogleマップでサイクリングの道を調べたり、友達と料理をするときにChatGPTにレシピを聞いたり。そういう使い方であれば、スクリーンを見ることから解放されつつ、テクノロジーを上手に生活に取り入れられますよね。

④AIに関する条例を読む

条例を読むことにたくさん時間をかけることはありませんが、AIに関する条例を知っておくことも不安を取り除く方法の1つです。

エコ不安の場合、政府が行動を起こしてくれないことがイライラしてしまう原因ですが、AI不安は政府がAIによるリスクを真剣に見ているため、その辺りは安心できるでしょう。

例えばEUはAIに対してすごく厳しい対応をしていますし、テック業界や専門家たちもAIが広く利用されるためには、しっかりとした条例を作ることだと述べています。

良い条例はAIが社会に貢献する可能性を広げてくれてリスクを下げてくれるのです。それによってAIに対する不安な気持ちも緩和されるでしょう。

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