ジャンボ〜! 今回もリクエストボックスに届いた質問に答えていくよ。どんな内容だったのかというと……
「チャオスさんのお財布(できたら中身も)が見てみたいです!(中略)また、中には日本人と同じようにキャッシュカード、クレジットカード、免許証、保険証とかポイントカードとか入ってるんですか?(後略)」
──みたいな感じ。いいよ〜。ぜんぜん見せちゃう。大公開!
・IDカードは必携
オレの財布の中に入っているものは、まずIDカードだ。IDカードは絶対に毎日持ち歩かなければならない。
警察に職務質問された時には、絶対にIDカードの提示を求められる。もしも不携帯なら連行することだって可能。なので絶対に携帯だ。
続いては、100kes(約98円)〜500kes(約494円)くらいのお金。あとは運転免許証。基本的には以上だ。
保険証や、ATMで使うカード類(クレジットカードやキャッシュカード)は家に保管してある。
そう、ほとんどのケニア人は、カード類を持ち歩かない。それはなぜか?
仮に君がナイロビの街を歩いていたとしよう。すると、いずれどこかでバッドボーイズ(泥棒 / 強盗)に会うことになる。
彼らは君のポッケにあるものすべてを強奪していく。そして見つけるのが財布だ。その中にATMで使えるカードがあったらどうするか?
問答無用でATMに連れて行くのさ。
そしてPINコード(暗証番号)を教えろと言ってくる。黙秘することは不可能だ。ぶん殴られるから。
そして暗証番号を教えて、キャッシュカードの中にお金が入ってないことがわかったら、彼らは君をボコボコにして去って行くことだろう。
もしも仮に、クレジットカードを持っていたとしたら、キャッシングされる。いずれにしても、強奪or殴打される。
こんな理由から、ケニアではATMカードを持っていない人が実に多い。持っていたとしても、滅多なことでは持ち歩かない。
仮にATMを利用するためにカードを持ち歩くとしたら、まず財布に入れない。財布やポッケ以外の場所に隠しておく。
なぜなら、もうわかるだろ。バッドボーイズに見つからないためだ。すべてはバッドボーイズ対策なんだ。
なお、健康保険証を持ち歩かない理由はバッドボーイズではなく「紛失した場合、再発行するのが鬼のように面倒だから」だ。
いずれにしても、バッドボーイズには気をつけて。ケニアを歩く時は、ATMカードの管理には注意してね。では今回はこのへんで。クワヘリ〜!
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.