全部ゲットすると6億円飛ぶよ。
ドナルド・トランプ前大統領が政治の表舞台から消えて心の支えを失ったかのように感じているみなさま、朗報です。待望のトランプ公式NFTカードコレクションが誕生しました。
SNSのTruth Social上に14日、「アメリカはスーパーヒーローを求めている」というトランプの肉声とともに現れた「15日は重大発表」という意味深な予告。
What!?! LOL, no. pic.twitter.com/UVBmdy75jA
— PatriotTakes ?? (@patriottakes) December 14, 2022
「いったい何事だ…」──しびれを切らして待ち受けるファンの前に現れたのが、トランプの「生涯とキャリアのすべてをNFTアートにした」デジタルトレーディングカードでした。気になるお値段1点99ドルです。
99ドルで何が買えるの?
とりあえず、リリース時点でカードは4万5000種あります。99ドルで百変化のトランプすべてが集まるのかと思ったら違いました。NFTアート1点のお値段でして、バラ売りで1つ買える場合もあれば2枚、5枚、7枚、10枚組のまとめ買いの場合もあるそうです。
購入すると、夢のトランプ同席ディナー、トランプ同席ゴルフが当たる抽選に参加できるほか、45点まとめ買いすればフロリダのマー・ア・ラゴと思しき場所でトランプと確実にディナーはできるみたいですよ。交通費込み。NFTアートのかたちを借りた特典オークションというわけです。
ネットの写真の使い回しも多そう
トランプ公式NFTカードを何点か試しに画像検索にかけてみたらネットのいろんな写真がヒット。それにしてもよく集めたもんだなーと感心しちゃいますけど、既存アートの使い回しもだいぶ混じっていそうな気配です。
たとえばこちらはひと目で狩猟グッズブランドのBandedが手掛ける防水胴長の「Aspire」だってわかりますし。
こちらはカリフォルニアのウェスタンアパレルScully Sportswearが出してるレザーダスターだよね。
米ギズモードはNFTアートへの使用許可契約を事前に結んでいるのか両社に問い合わせてみましたが、まだ返事はいただけていません。
どこの会社が運営しているの?
NFTトレーディングカードの販売元はNFT INT LLCというNFTオークション企業で、説明書きには「ドナルド・トランプ氏の所有・運営・管理下にある会社ではない」「氏の名前を借りているだけで選挙資金集めとは関係ない」とあります。
会社の所在地を調べてみたらユタ州の小さな商店街でした。そういえば、あるペーパーカンパニーがSNSのTruth Socialを買収しようとしたとき使った会社もユタのちっこい商店街にあるUPSストアの私書箱が所在地。似た香りを感じますね。
法人登記をもとに収益金の用途についてCEOにコメントを求めましたが、こちらも返答はまだ入っていません。12月19日現在、販売サイト上ではカードはSOLD OUT(売り切れ)とされていますが、今後再販する場合、カード購入後は返品・払い戻しが効かないので、買う人はほんとに要注意!