こちらは、小売業界の最前線を伝えるメディア「モダンリテール[日本版]」の記事です
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MRブリーフィングは、変動の激しい小売業界が直面する課題やトレンドについて、モダンリテールが注目しているニュースをご紹介します。
ディズニー&ピクサー、最新映画でD2Cブランドと続々コラボ
ピクサーは、近日公開予定の映画『私ときどきレッサーパンダ(原題:Turning Red)』のプロモーションのため、アジアを中心とした食品・飲料ブランドと提携し、限定商品を発売する。3月11日にディズニープラス(Disney+)で公開されるこの映画は、ピクサーにとって初めてアジア人を主人公にした長編映画だ。
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チリ・クリスプや冷凍餃子といった家庭の定番食料品を販売するフライ・バイ・ジン(Fly by Jing)は、この映画にちなんで限定ランチボックスを発売した。また、飲料ブランドのサンゾー(Sanzo)は3月1日、ウェブサイトでライチ缶を限定発売する。
フライ・バイ・ジンにとっては、これがエンターテインメント・コングロマリットとの初のパートナーシップとなる。「ブランドとして、アジアの食品ブランドはこうあるべき、こうあるべきという人々の期待や思い込みに常に挑戦している。音楽、ファッション、アートなど、新しいメディア空間でこのようなコラボレーションをもっとたくさんしたい」と、同社の創業者ジン・ガオ氏は話す。
ここ数カ月、ディズニーとそのグループ企業がD2Cブランドと協業してきたが、これが初めての取り組みではない。たとえば、サンゾーは、最近のディズニー映画『ラーヤと龍の王国(原題:Raya and the Last Dragon)』やマーベル映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説(原題:Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings)』の宣伝のために限定缶を発売した。シャン・チーの主役であるシム・リウは、その後サンゾーの投資家となっている。
サンゾーの創業者であるサンドロ・ロコ氏は、アジア太平洋諸島出身の創業者とクリエイターによる非営利団体ゴールドハウス(Gold House)に所属していたことが、ディズニーとピクサーとの最初のつながりになったと語っている。
「ゴールドハウスは、文化的な話題に触れる映画を公開する、あるいは執筆するすべての大手スタジオのクリエイティブ・コンサルタントの役割を果たしている」と、ロコ氏はいう。「特にディズニーは、彼らの方からゴールドハウスに対し、『我々は、あなた方の分野でブランドともっと本格的な取り組みを行いたいと思っている』とアプローチしてきた。それがきっかけで我々はディズニーを紹介してもらうことになった」。
ロコ氏によると、サンゾーは、映画『シャン・チー』とパートナーシップを結んだ最初の2週間で、消費者へのダイレクト販売が6倍以上増加したという。しかし、「その投資に対する本当の見返りは、小売店や販売店の関心が高まったことだ」という。かつてないほど多くのD2C食品・飲料ブランドが存在する現在、巨大エンターテイメント企業とのパートナーシップは、サンゾーやフライ・バイ・ジンのようなブランドが際立つための重要な手段なのだ。
ーー[原文:Disney turns to DTC brands to promote latest Pixar film
]Anna Hensel(翻訳・編集:戸田美子)
MR Newsレビュー
速報系ニュースを振り返る「MR Newsレビュー」。今回は2月11日(金)〜2月17日(木)にモダンリテール[日本版]のTwitterでご紹介したニュースをまとめました。
マテル、2021年に過去最高売上を更新
マテル社は好調なホリデーシーズンを受け、同社の玩具に対する需要が依然として高いことを明らかにしました。また昨年は、過去最高の売上高を記録しており、その勢いは2022年を通して続くと予想しています(ロイターより)。https://t.co/wN1JoU8VQc
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高級ブランド、空港免税店への依存から脱却
航空旅行が依然として低迷しているため、高級ブランドは空港のブティックから離れつつあります。免税店の売上に依存し続けることに抵抗がある高級ブランドが見られるといいます(WSJより)。https://t.co/uetz4MBgot
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サイモン・プロパティ、稼働率の復調を報告
不動産事業サイモン・プロパティ・グループのCEOサイモン氏は、2022年にモールのアクティビティが改善されると言及。同社は昨年、コロナウイルスによる操業停止からの回復に時間を費やし、2021年は93.4%の稼働率で終了しました(The Real Dealより)。https://t.co/gRhh39XRHq
— モダンリテール[日本版] (@modernretail_jp) February 14, 2022
アンダーアーマー、今春夏の生産遅延を懸念
アンダーアーマー(Under Armour)は、流通網の混乱が今年の利益率を悪化させる可能性が高いと述べました。第4四半期の決算発表で、生産の遅れが予想される今春夏の売り上げに支障をきたす可能性があると指摘しました(The Streetより)。https://t.co/Uy9zQFOE4x
— モダンリテール[日本版] (@modernretail_jp) February 14, 2022
文房具のパピエ、5000万ドルを調達
文房具のPapier(パピエ)は、ベンチャーキャピタルから5000万ドル(約57億7000万円)を調達しました。シリーズCで調達した資金は、紙のカテゴリを増やし、米国での展開を拡大するために使われるといいます(TechCrunchより)。https://t.co/mqfRvHmcmo
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クローガー、従業員の低賃金と不規則労働が報じられる
スーパー大手クローガー(Kroger)の従業員は、過去最高の売上高にもかかわらず、低賃金であると報じられています。Economic Roundtableが1万人以上の従業員を対象に行った調査で、多くの従業員が低賃金と不規則な労働時間について明かしています(The NewYork Times)。https://t.co/guABEq4UOr
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宅配サービスのドアダッシュ、配達料を値上げ
宅配サービスのドアダッシュが、パートナーに配達料の値上げを適用すると報じられています。パートナーであるマクドナルドに対しては、準備に時間がかかる注文に対応するため、より多くの料金を請求することになるといいます(WSJより)。https://t.co/oClDjOYjZT
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タコベル、スペインに100店舗目オープン
ファーストフードチェーンのタコベル(Taco Bell )は、スペインに100店舗目をオープンしました。世界的な拡大を視野に入れており、今後数年間で海外市場に1000店舗を新たにオープンする計画です(CNBCより)。https://t.co/7nzQc1dO0r
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リーバイス幹部が辞任、学級閉鎖に関する発言が引き金か
リーバイスでマーケティングとマーチャンダイジングを統括する上級副社長ジェニファー・セイ氏が、Covid-19による学校閉鎖に関する政府の取り組みを批判したことがきっかけで辞任。氏は退社を認めましたが、具体的な理由は明かしませんでした(San francisco Chronicleより)。https://t.co/T3tyPPs0Za
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シーイン、事業拠点をシンガポールに移転
オンラインファストファッションのシーイン(Shein)は株式公開を前に、事業の拠点を中国から移転し、シンガポールで雇用を増やしているといいます(ロイターより)。https://t.co/qa5ihKoB83
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靴専門店運営のDesigner Brands、黒人経営による靴生産を支援
靴専門店運営のDesigner BrandsはPensoleおよび伝説の靴デザイナーのドウェイン・エドワーズ博士(PLC学長)と提携し200万ドルを投資します。PLCはミシガン州で最初で唯一の黒人大学。この提携によりDesigner BrandsはPLC大学院生デザインによる靴生産を支援します(CSA)。https://t.co/rZgXxCcGXe
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ディスカウントのファイブビロー、NY観光エリアに新店舗
ディスカウントストアのファイブビロー(Five Below)は、観光エリアのNYタイムズスクエアに新店舗をオープンします。新店舗は、2階建てで約930平米となる予定です(Commercial Observer)。https://t.co/fMYa9hL7ct
— モダンリテール[日本版] (@modernretail_jp) February 17, 2022
Edited by 戸田美子