MRブリーフィング:冷食D2C デイリー・ハーヴェスト、チャネル拡大に慎重だった理由

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冷食D2C デイリー・ハーヴェスト、チャネル拡大に慎重だった理由

現在起業している多くのD2C企業にとって問題なのは、自社サイト以外のより多くの場所で製品を販売するかどうかではなく、いつ販売するかということだ。

スムージーやフラットブレッド、スープなどの冷凍食品をおもにサブスクリプション販売するデイリー・ハーヴェスト(Daily Harvest)は、ほかのスタートアップ企業よりも長く、チャネルの拡大を控えてきた。2015年に設立された同社は、デイリー・ハーヴェストの食品を試食・購入できる初の実店舗「テイスティングルーム」を2月3日にシカゴで立ち上げたばかりだ。そして1月下旬、同社はドアダッシュ(DoorDash)やウーバーイーツ(Uber Eats)などの即日配達サービスを通じて、製品の一部を購入できるようにした。

デイリー・ハーヴェストのCEOであるレイチェル・ドローリ氏は、米モダンリテールの取材に対し、同社がこれまでチャネル拡大を控えてきたのは、おもにふたつの理由からだと語った。ひとつめは、顧客がどのような種類の食品を望んでいるか、より多くのデータを収集するため、ふたつめは、既存顧客向けに提供する商品をよりパーソナライズするためで、これはデイリー・ハーヴェストがおもに自社サイトでの販売に固執していれば容易にできたと、同氏は述べている。

同社がD2Cビジネスを始めて5年以上が経過し、ドローリ氏は「顧客との信頼関係を築き、顧客にとってより便利な方法はないか、実験を始める時期だ」という結論に達したのだという。

同社は2021年11月、11億ドル(約1260億円)の新たな資金調達を行ったと発表した。この新たな資金調達は、デイリー・ハーヴェストのチャネル拡大に貢献したが、ドローリ氏は、同社がこれ以上新しい店舗をオープンする計画は当面ないと述べた。

「ここでの目標はまず、足元を固め、顧客体験とは何かを本当に理解し、達成しようとしている目標を見て、それが達成されているかどうかを確認すること。戦略を拡大するかどうかはそれから判断する」とドローリ氏は述べた。

ーー[原文:Daily Harvest goes beyond DTC]Anna Hensel(翻訳・編集:戸田美子)

MR Newsレビュー

速報系ニュースを振り返る「MR Newsレビュー」。今回は1月28日(金)〜2月3日(木)にモダンリテール[日本版]のTwitterでご紹介したニュースをまとめました。

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Edited by 戸田美子

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