光で髪を乾かす新感覚ドライヤー「Zuvi Halo」使ってみた

GIZMODO

これまでにない使用感。でも好き嫌いは分かれそう。

ドローンで知られるDJIの元スタッフが手がける新感覚ドライヤー「Zuvi Halo(ズーヴィ ヘイロー)」を使ってみました。

Zuvi Halo

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Photo: 照沼健太

これは何?:熱風ではなく光で髪を乾かすコードレス・ドライヤー

価格:5万5000円

好きなところ:“ながらドライヤー”ができるコードレス仕様、夏に良さそうな熱くない風、手に馴染むグリップの質感

好きじゃないところ:疲れる重さ、大きいボディ、頼りないバッテリー容量

「えっ?」と驚く、熱くないドライヤー

「Zuvi Halo」を使い始めて真っ先に感じたのは「風が熱くない!」という驚きでした。

しかし冷たいわけではなく、じんわり温かい。これまでに使ってきたドライヤーとは全く違う、不思議な使用感です。

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Photo: 照沼健太

その理由は、このカラフルな光。太陽光を応用した赤外線光で、熱伝導により髪表面の水分の蒸発を助ける機能を担っています。髪用のハロゲンヒーターかのような印象。

資料によると、従来の熱風を使うドライヤーでは髪が過度に乾燥するのに対し、「Zuvi Halo」では髪の保水率を高いまま髪を乾かすことができるのだそう。たしかに乾いた髪を触ってみると、ツヤツヤしています。

でも今回使ってみて髪の保水率以上に感じたメリットが「夏にストレスなく使える」という点。暑い夏に熱風で髪を乾かして汗だく…という本末転倒的な状況を防げます。

その一方で気になったのは「ちょっと寒い」という点。気温の低い朝に使ったところ、あの熱い風がバンバン出てくる通常のドライヤーが恋しくなってしまいました

最大のメリットはこれ? コードレスの自由さ

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Photo: 照沼健太

「Zuvi Halo」で一番気に入ったのは、コードレスによる気軽さ

ドライヤーで髪を乾かしている数分間、手持ちぶさたで損した気になりませんか? マルチタスクは脳に悪いなんて話も聞きますが、髪を乾かしながらYouTube観たり、クローゼットから今日着る服を選んだりしたくないですか?

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Photo: 照沼健太

「Zuvi Halo」はバッテリー内蔵のコードレス仕様なので、それができるんですよ。ドライヤーを設置している洗面台の前から解放されるのは、かなり快適です。

ただしボディがデカくて630gと重いので、結構疲れます。髪の長い人は乾かす時間がかかるので、この重さを毎日片手で持つのはストレスになりそう。

あとバッテリー容量はちょっと頼りないです。スペック上は「FASTモード:13分、SOFTモード:15分、COOLモード:27分」とのことですが、一度、乾かし終わる直前で電池切れしてしまったことがありました。ロングヘアの人は事前のタオルドライを念入りにしないと厳しそう。

乾くスピードは微妙。大風量の熱風が恋しい

そんな「Zuvi Halo」ですが、1週間ほど使っての個人的な結論は「やっぱり通常のドライヤーがいいかも」でした。

コードレス仕様は快適ですし、手に馴染むレザーっぽいボディの質感も気に入りましたが、風が冷たいことに慣れることができなかったのと、何より髪が乾くのが遅い。これが残念。

髪の保水率にこだわる人や、コードレスに強い魅力を感じる人にはおすすめできますが、ドライヤーに何を求めるかで大きく評価が分かれそうなプロダクトです。

あと最後に、パッケージも気になりました。高額製品らしく高級感ある梱包がなされているのですが、過剰包装でいちいち開けづらい。このパッケージが本体の値段に含まれると思うと納得し難いですし、Zuvi Haloに限らず「そろそろこういう梱包やめません?」と感じました。

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