まさにこれは「全年齢」なゲームだと思う。
自然があふれる世界を、駆け回りたい。ラジオ体操から朝が始まり、虫取りや魚釣り。気がつけば黄昏時で、いつもと違う色の世界にドキドキしながら家路を急ぐ…。
そんなノスタルジックな世界に戻りたいという願いや憧れは、どんな大人にだって少なからずあるような気がしています。それを見事にゲームに落とし込んだのが、言わずと知れた『ぼくのなつやすみ』シリーズ。
そしてそのDNAを継ぐ最新作が、Nintendo Switchで発売された『クレヨンしんちゃん『オラと博士の夏休み』〜おわらない七日間の旅〜』。そう、『ぼくなつ』を『クレしん』でやってのけているのです。
ライター小暮41歳、これが遊びたくてたまりません。
大人な僕は『ぼくなつ』を最後まで遊べなかった
僕、過去に『ぼくなつ』シリーズを何作か手を出しているんですが、どれも最後まで終わらせていないんですよね。終盤までは行くんだけど、このまま夏休みが終わってしまうのがなんだか寂しくて…。
とか言うとエモいんでしょうけど、実際のところは違います。
終盤あたりになると、リアルで夏の終り頃になり、仕事も忙しくなって触ってらんない!っていうのが真相です。僕は、あの甘く優しいノスタルジックな世界にあり続けたいという思いをなんとか振り切り、『オトナ帝国の逆襲』でヒロシがそうしたように、辛く悲しい現実へと戻る夏でした。
これが僕の『ぼくなつ』の思い出。しかし…です。
もし、僕がゲームから現実へと引き戻されたとしても、しんちゃんの世界を体験できる『オラ夏』なら、僕の子供が楽しめるんじゃないかな!って思うんです。
そう、イエスタデイ・ワンス・モアの匂いに侵されない、「懐かしい」の価値がわからない子どもたち。彼らに『ぼくなつ』は楽しめないかもしれないけど、『クレしん』ならきっと楽しんでくれる。見たことのない町での、信じられないような冒険を、懐かしいものではなく、新しい思い出として心に刻んでくれる気がするのです。
この夏、親子でこの世界に旅立とうと思います。ケツだけ星人ブリブリーーー!
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