低スペックにダサいデザイン…2023年発売のがっかりガジェットたち

80万円近い高級プロトタイプも。

2023年にはクレバーなガジェットもたくさんありましたが、性能不足、惜しいデザイン、または可もなく不可もなさすぎるなどなど、がっかりガジェットも少なくありませんでした。

でも、ここで取り上げたApple iMacとかGoPro Hero 12は、言うほどひどい出来でもありません。ただ、膨らんだ期待に応えてくれないと、単なる大失敗かそれ以上の落胆につながります。

なので新しい年への希望も込めつつ、2023年がっかりだったモノをまとめていきます。

HP Spectre Foldable 17

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Image: Kyle Barr – Gizmodo US

5,000ドル(日本価格79万8600円)もするSpectre Foldable 17、さぞかしプレミアムの極みなんだろうと期待してました。ノートPCとタブレット、そしてデスクトップを融合させた「3-in-1」はまだまだ夢の端末で、その実現に真に取り組む姿勢自体に価値があります。

でも、モノとしてのSpectre Foldable 17は低パワーなPCであり、異様にでかい17インチタブレットであり、ものすごく高価なプロトタイプだったんです。幸い画面を半分に折って磁石でキーボードをくっつけると、小さめのノートPCとしては割と使えました。

たしかにSpectre Foldable 17にスマートなエンジニアリングが注ぎ込まれたことはわかります。いつかこの製品の完成形を、もっと普通に買える価格で手に入れられるようになるのかもしれません。

GoPro Hero 12

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Image: Kyle Barr – Gizmodo US

GoProの最新アクションカメラには、取り立てておかしいところはありません。でも、それこそが問題です。新しい要素も何もないんです。

GoPro Hero 12は縦向き動画も撮りやすくなりましたが、画質は一昨年から基本変わってません。暗い環境は相変わらず苦手で、手ブレ補正も最近のスマホに遅れをとっています。

わずかな救いは、GoPro Hero 12はマウント機構が変わって1/4-20 UNCのネジになり、普通の三脚が使えるようになったことでしょうか。でも、それだって、もっと前にできててよかったんじゃないかと思います。

GoProの競合、Insta360はGO 3でアクションカメラを再定義しようとし、最近のAce Proでは背面ディスプレイをフリップできるなど、新しい要素をいろいろ試しています。GoProも来年のHero 13では何か面白いことに挑戦してくれるとうれしいですね。

Lenovo Legion Go

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Image: Kyle Barr – Gizmodo US

Lenovo初のハンドヘルドゲーム機、Legion Goにはいろんなものが詰まってます。外付けパーツや機能は楽しげに見えますが、デバイスとしてまとまりきってないんです。

2つのコントローラーを本体から取り外せるのは楽しいし便利です。ただ画面はSteam DeckやAsus ROG Allyより大きいのは良いんですが、その分重さも加わります。マウス風のFPSスティックは良いアイデアですが、サムスティックが手のひらに食い込んできて扱いにくいです。

もっとブラッシュアップされたLegion Go 2が出てきたら楽しみですが、現行バージョンは生煮えで、目新しいばかりのガジェットになってしまってます。

Logitech G Cloud

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Image: Andrew Liszewski – Gizmodo US

Androidベースのモバイルゲーム機は、ポテンシャルは十分なのに、WindowsやSteamOSのデバイスほどのインパクトを持ててないのが現状です。Logitech G初のモバイルゲーム機Cloudにも期待したんですが、まだやっぱりこれだ!ってものにはなってません。

その名の通りクラウド中心のデバイスなので、Nvidia GeForce NowとかXbox Game Passみたいなメジャーなサービスからゲームをストリームしてプレイします。近くにあるコンソールからもストリームできるんですがパワー不足で、OLEDでない安い方のSteam Deckにも及ばないんです。質感はしっかりしてバッテリーライフも十分ですが、他のモバイルゲーム機に比べると見劣りしてしまいました。

Apple HomePod(第2世代)

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Image: Florence Ion – Gizmodo US

AppleのHomePod(第2世代)、好きになりたいとは思ってました。2023年のHomePodは初代に比べて低域がしっかりしてましたが、その分だけ中域がかすんでしまいました。Apple純正のAirPlay互換スピーカーなのに、サードパーティーで同価格帯のSonos Eraの方がお勧めできてしまうんです。

Pixel 8 Proの温度センサー

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Image: Florence Ion – Gizmodo US

Pixel 8 Proをレビュー用に、Pixel 8を個人用に使っている、米GizmodoのFlorence Ion記者。彼女に言わせると、たしかに写真を撮るときはPixel 8よりPixel 8 Proをつい手にとるようになっていて、全体的な機能や性能は信頼できているようです。

ただIon記者は、誰かに言われるまで温度センサーの存在自体忘れてたとのこと。何かの温度を測りたい場面ってそんなにないし、体温計ならスマートウォッチとか、ウェアラブルなもののほうが適してます。Pixel 9 proでも、温度センサーは継続されるんでしょうか…?

Google Pixel Fold

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Image: Kyle Barr – Gizmodo US

2023年にはかなりの数の折りたたみスマホを使いましたが、その中でGoogle Pixel Foldほど使い心地の悪いものはありません。Google初の折りたたみスマホは、Samsungが何年も積み重ねてきたものの足元にも及びませんでした。えっ?と思うくらいベゼルが太いし、開くときの動作も気持ちよくないです。

ソフトウェアも他の折りたたみに比べたら全然遅れてます。他のAndroid折りたたみスマホは同時に3つや4つのアプリを開いておけるのに、Pixel Foldでは2つしか開けません。米GizmodoのKyle Barr記者は、Live Translate機能を試すべく日本での2週間の旅に持っていったんですが、ホステルの女性の古いiPhoneのほうがずっと早く翻訳ができたそうで。次のPixel Foldではこういう失敗を活かしてほしいです。

Samsung Galaxy Z Fold 5 Slim S Pen Case

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Image: Florence Ion – Gizmodo US

米GizmodoのFlorence Ion記者は、このGalaxy Z Fold 5 Slim S Pen Caseを使ってますが、近々にAliExpressで見つけたサードパーティのケースと取り替えるとのこと。Samsung純正の、Galaxy Z Fold 5を諸々から守るためのSlim S Pen Caseですが、ほんの数カ月でS Penをホールドする部分がぐらぐらになり、カバンの中でS Penが外れてしまったことも何回かあると。でも、これで100ドル(日本価格1万9910円)もするんです…。

Apple iMac

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Image: Jorge Jimenez – Gizmodo US

2年近い間を開けてアップデートされたAppleのアイコニックなオールインワン端末iMac。だから、もっとすごいものを期待してました。

でも、M3搭載iMacのディスプレイは24インチのものしかなくM3 ProとかM3 Maxを載せたモデルもありません。ワークステーションとして使いたくても、2023年のiMacは最大の負荷に耐えるものではないんです。さらに欲しい構成のものは、入手までしばらく待たないといけません。救いはパープルの色がキレイだったことでしょうか。

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