ワークマンの春夏新製品発表会では、ソロキャンプ用のテントや寝袋などが注目を集めたが、実を言うと “陰の主役” は「アスレシューズ ハイバウンス オーバードライブ」だった。ワークマンが本気を出して……なんとランニングシューズを開発したのである。
現場スタッフの方も「4月の発売を楽しみにしていてください」と自信満々。特徴をざっくり言うと、スポーツブランドの上位品と同じレベルの機能ながら、競合が追随できない激安価格(2900円)ってこと。ついに発売されたので、さっそく買ってみたぞ。
・競技レベルの推進力
「4月中旬頃に店頭で販売開始予定」とアナウンスされていた「ハイバウンスオーバードライブ」。まるでキッズスニーカーのような名前だが、こいつが圧倒的に走れるシューズだと話題なのだ。とくに競技レベルの推進力を求めている市民ランナーは必見である。
カラーはブラックとマンダリンの2種類で、サイズは24.5センチ〜28センチ(27.5はなし)。私は27センチのマンダリンをゲットしたが「ハイバウンス オーバードライブのマンダリン」と聞いてランニングシューズを想像するランナーは、まだこの世にほとんどいないだろう。
同シューズ最大の特徴は、反発力のあるカーボン配合プレート「DRIVEN PLATE」を内蔵していること。カーボン100%ではなく “カーボン配合” ではあるものの、反発力はスポーツブランドの上位品(2万円以上するレベル)と同じレベルだという。
さらにもう1枚、ミッドソールにもワークマンが分子レベルから開発した高反発素材「Bounce TECH」を搭載している。この組み合わせによって推進力……つまり体を前に推し進める力が生まれるらしい。
実際に履いてみると……
笑えるほどつま先が反っている感覚。
めっちゃ前に進みたくなる履き心地である。接地感はちょい硬め。つま先はややワイドな設計だろうか。そこまで “包み込み感” はないがグリップ力はしっかりある。地面をつかんで自然に前へ前へと進む……これは楽しい。
意識して地面を蹴らなくても飛び跳ねるように歩けるし走れるぞ。安定感もある。
さらに表面のアッパーは通気性に優れたスケルトン生地で通気性抜群。重量は約240グラムなので、ランニングシューズとしては程よい軽さと言える部類だ。2900円ならコスパ最強の練習シューズになるだろう。普段使いするなら軽すぎてビビるレベル。
というわけで、これからランニングを始める方、または練習用シューズを探している方にはおすすめ。反射材付きなので夜ランにもどうぞ。きっとハイバウンス オーバードライブを履いたら無駄に走り出したくなるだろう。試す価値はあり! 大ありだ!
参考リンク:ワークマン「アスレシューズ ハイバウンス オーバードライブ」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.