ある日、いつものようにコンビニパトロールをしていたところ、ファミマの冷凍食品コーナーにパンが加わっているのを発見した。
ほうほう、フレンチトーストにシナモンロールに……「ラケルパン」!? ちょ! ラケルってあのオムライス専門店のRAKERU(ラケル)!?
こ、こ、これは……コンビニ冷凍パン革命だよ!
……と大興奮したのにそこまで話題になっていない。えっ、もしかしてラケルってそんなに有名じゃないわけ? これは由々しき事態じゃないの……。
・ラケルについて語らせてほしい
「ラケルパン」の美味しさのまえに、まずはラケルについて説明させてほしい。ラケルは、関東地方を中心に全国約40店舗を構えるオムライス&オムレツ専門店。
創業1963年と歴史のある老舗レストランチェーンだ。特徴はオムライスにハンバーグやチキンなどまるで大人のためのお子様ランチのようなメニューが楽しめること。
ところが、B級グルメに詳しいロケットニュース24にラケルの記事は1本もない。編集部の男性陣9名に聞いてみたがラケルを知っていたのは2人だけ……。
それもそのはず、だってラケルは……
店内がめっちゃファンシーだから!
『赤毛のアン』や『不思議の国のアリス』を彷彿とさせるようなイギリスのカントリー風で、食器のデザインやスタッフの制服もファンシー調。店内も女性客が多めで、ちょっぴり男性は入りづらいのかもしれない。
・可愛い顔して驚異のボリューム
しかし、ラケルはただの「女性客が多めのかわいらしいオムライス専門店」ではない。かわいい顔して実はボリュームがめちゃめちゃ多いのだ!
看板メニューはKuKuと名付けられたプレート料理。
・ラケル特製オムライス
・サラダ
・茹でたジャガイモ1個
・バターがたっぷり入ったラケルパン
が提供されて、見た目以上にドン・ドン・ドドーンと腹にたまる! 嬉しい炭水化物祭り!
さらに、オムライスは大盛りも選べるうえにハンバーグやチキン、チーズなども追加でトッピングできてしまう。さながらラーメン二郎のようである。
ダメ押しにデザートも安くて種類豊富にそろっているという……。ラケルは食いしん坊乙女の夢空間であり、悪魔の誘惑の地なのだ。
・ラケル名物「ラケルパン」
前置きが長くなったが、このプレートで主役のオムライスを食うほどの存在感を放つのが「ラケルパン」なのである。ラケルのサイドメニューでありながら、絶大な人気を誇る商品だ。
「ラケルパン」はフワッフワのロールパンのような食感で、ほんのりと甘い。店で提供されるときは、真ん中に大きな切れ目が入っていて、その中に特製のバターがたっぷりと入っている。
ホカホカのほんのり甘いパンに、ジュワッと溶けて染み込んだバター。このしょっぱさと甘さの組み合わせは背徳的ですらある。フワフワのアツアツをちぎって食べるのがたまらない。口の中に広がる優しい甘みでまるで子供時代に戻ったような気分になれる。
私はこの「ラケルパン」が食べたいがためにラケルに行ったこともあるし、テイクアウトで購入したこともある。実際、お店のレジ横には「ラケルパン」が山と積まれ、沢山の人がパンを買って帰っている。
・店でしか買えなかったパンがファミマに!
ファミマの「ラケルパン」は税込み168円。500Wで60秒チンするだけで食べられるお手軽仕様である。
そのまま食べてもいいけど、お店と同じように3分の2ほど切り込みをいれて、中にた〜っぷりバターを挟んで食べるのを圧倒的にオススメする! バターは塩気のあるものを選ぶべし!
ラケルに行ったことがない人もぜひファミマの「ラケルパン」を食べてみてほしい。っていうか、老若男女とわず、食いしん坊はみんなラケルに行くべし! ファンシー空間で童心に返りつつ、おなかいっぱいになりましょ。