丸亀製麺が誇る究極にして至高のメニュー『あさりうどん』が2022年3月15日、約1年ぶりの復活を遂げた。全国の丸亀製麺にて期間限定で販売中とのことなので、これは今すぐ食べに行く必要があるだろう。いや行かねば!
さあ、そうと決まれば善は急げだ。私(あひるねこ)は当サイトきっての “あさり信者” サンジュンと共に最寄りの店舗へと急行した。ところが……! そこで我々が目にしたのは、丸亀製麺による非人道的行為の数々だったのである。丸亀よ、それがお前のやり方なのか……!?
・昨日の出来事
ついに復活を果たした丸亀製麺の春限定メニュー『春のあさりうどん』。発売をサンジュンに伝えるべく出社すると、男はすべてを悟ったかのような表情で私を待ち構えていた。
サンジュン「うむ、ついにこの日が来たか……。俺にとっては約2年ぶりの『あさりうどん』だ」
・因縁の事件
そう、実は丸亀製麺は昨年より『あさりうどん』の販売店舗を大幅に減らしており、あろうことかいつも行く編集部近くのお店でも取り扱いがなかったのである。そのためサンジュンは、あれだけ楽しみにしていた『あさりうどん』を食べられないまま年を越してしまったのだ。
サンジュン「正直なところ、あの事件の傷はいまだ癒えてはいない。だがしかし、今年こそはきっと大丈夫なはず! 丸亀と、丸亀を信じる俺を信じろ!!」
そう言うとサンジュンは、私を引き連れいつもの最寄り店舗へ。道中「やればできる! やればできる!!」とティモンディ高岸のようなことを言っていてマジでうるさかったが、2年ぶりの『あさりうどん』だ。無理もない。そして……
「ハッピーあさりデー」
何やらあさりの特売日みたいな単語を言い残し、ひとり店の中へと消えていった。
ところがその数秒後!
「ふっ……」
え?
「っざけんなァァァァアアアア!!」
うわーーーーーーー!
一瞬消えてから急加速したーーーー!!
怒りの形相で店から飛び出してきたサンジュン。え、もう食べたんですか? 一体何が起きたというのか。
・悪夢再び
サンジュンによると、なんとこちらの店舗では今年も『あさりうどん』を販売していないというのだ。ええええええええ? いやいや、またですか!? 2年連続で売ってくれないとか何の嫌がらせだよ! 早く『あさりうどん』に会わせてくれよ!!
ここで丸亀公式サイトに掲載されている『あさりうどん』の販売実施店舗(PDF)をチェックしてみたところ、去年を上回る衝撃の事実が明らかになった。東京都内で『あさりうどん』を販売しているのは……まさかの19店舗! しかもそのほどんどが23区外なのだ!!
・鬼畜
それだけではない。去年は確かに販売していた「新宿三井ビル店」ですら、そのリストから巧妙に外されているのである。う、嘘だろ……? だったら我々はどこで、どうやって『あさりうどん』を食べたらいいってんだ? これが……これが人間のやることかよォォォォオオオ!
丸亀製麺の非道な振る舞いに激しく取り乱す私。しかし、そんな私を見てサンジュンは一言こう呟いた。
「これは俺だな……」
・意味不明
ちょっと何を言っているのか分からないのでガチシカトしていると、つまりこういうことらしい。丸亀の上層部にサンジュンを快く思っていない人がいて、サンジュンが大好きな『あさりうどん』を食べられないよう裏で手を回しているのだと……。え、陰謀論者なの? 聞いて損したわ!
サンジュン「ねこちゃん(私のこと)ゴメンよ、俺のせいで『あさりうどん』が食べられなくなって……。でも俺が絶対に何とかするから!」
──あ、僕は事前に開かれたメディア向けの試食会で食べてきたので大丈夫です。
カッ!!!!
・至高の一杯
『春のあさりうどん(税込690円)』と名前は少し変わりましたが、内容は変わらずいつもの『あさりうどん』です。他にもたくさん試食をしたのでけっこう満腹だったんですけど、だしを口に含んだ瞬間「あ、無限に飲める」って思っちゃいましたね。
殻ごと入ったあさりの濃厚な旨み……それらが白だしベースの特製だしに溶け出すことで、たっぷりとした何とも言えない豊かな味わいを生んでいます。いつ何時食べてもウマい──。『あさりうどん』のポテンシャルはいまだに底が知れません。
丸亀の新商品系は基本的にどれも安定感があってハイレベルですが、この季節になるとやっぱり『あさりうどん』こそが頂点だなという気がちょっとしてしまいますね。4月下旬まで販売予定とのことなので、サンジュンさんもチンタラやってないで早く食べてきたらどうですか?
「ウ、ウガァァァァァアアアア!!!」
– 完 –