iMac G4の中身をまるごとM1搭載Macに魔改造した猛者が現る

GIGAZINE


by Wolfgang Stief

2021年にAppleの共同創設者であるスティーブ・ジョブズ氏が亡くなって10年が経ちました。iOSアプリ開発者のコルビー・シーツ氏が、スティーブ・ジョブズ没後10年にあたって、2002年に発表されたiMac G4にM1チップを内蔵したマシンを公開して話題となっています。

iMac G4 with M1 chip: Success!!! | MacRumors Forums
https://forums.macrumors.com/threads/imac-g4-with-m1-chip-success.2315757/post-30402933

Apple fan turns iMac G4 into an M1 Mac machine [Video] – 9to5Mac
https://9to5mac.com/2021/10/07/imac-g4-m1-machine/

シーツ氏が公開した改造版iMac G4の映像が以下。


子供の頃からiMac G4にあこがれていたというシーツ氏は、小型筐体であるMac miniの中身をiMac G4に移植できないかと考えていたとのこと。しかし、Intel Coreプロセッサ搭載Mac miniの中身をiMac miniに移植しようとすると、どうしてもiMac G4の構造上、冷却ファンによる空気の流れと排熱の問題を解決できなかったそうです。

そんな中、Appleが独自開発したSoC「M1」を搭載したMac miniが登場したことで、熱の問題が解決されたかもしれないと考え、今回の改造を行ったとシーツ氏は述べています。

シーツ氏はハードウェアに詳しくないので、どう改造していいのかわからず、手探りで進めていったとのこと。特にiMac G4のモニターをそのまま使うためには複雑な工作が必要であり、これについてシーツ氏はiMac G4のモニターをDVI接続可能にして外付けモニター化する以下の工作動画を参考にしたと述べています。

How To Turn a 20″ iMac G4 Into An External Monitor – YouTube
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実際に改造したiMac G4ではmacOS Big Surがちゃんと動作しており、「Chip」の部分には「Apple M1」と表示されています。2002年に発表されたiMac G4のRAMはデフォルトで128MBあるいは256MBでしたが、もちろん中身を総取っ替えした改造版iMac G4の搭載RAMは8GBとなっています。


シーツ氏は「スティーブ・ジョブズ氏の人生と多くの人に与えたインスピレーションを記念し、ジョブズ氏が誇りに思うようなワクワクするプロジェクトを紹介したいと思います。iMac G4が発売された20年前には不可能だったことが、今は可能になっています」とコメントしました。

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