テスラの完全自動運転システムのベータ版テストで道路にある障害物を認識できずに衝突してしまうムービー

GIGAZINE
2022年02月08日 07時00分
動画



テスラはオーナー向けに提供する自動運転ソフトウェア「Full Self-Driving(FSD)」を有償で提供しており、記事作成時点でベータ10.10(バージョン2021.44.30.15)が配信されています。テスラのFSDを走らせてみた動画を公開するYouTubeチャンネル・AI Addictが、実際にベータ10.10を適用してカリフォルニア州のサンノゼ市を走ってみた様子をムービーで公開しています。その中で、認識できなかった物体に衝突してしまったり、走ってはいけないところに侵入しそうになったりすることが明らかになりました。

Tesla FSD Beta Crashes Into Object – YouTube
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AI Addictが乗っているのはテスラのモデル3です。中央のパッドを操作して目的地を設定し……


ハンドル右のスイッチを押すと、FSDが有効化されます。


運転手がハンドルから手を離しても、車は走り続けます。


周囲の様子や車線を認識して自動でハンドルが動きます。


中央のパッドを見ると、路上駐車をしている車がちゃんと障害物として認識されています。


大きな交差点で左折する時は、左右から走ってくる車を認識し、左折のタイミングをうかがいます。左からきた車もセンサーやカメラで捉えられ、中央のパッドに表示されていました。


そして、歩行者や自転車のために緑色のポールで車道端にスペースが確保されている以下の交差点で右折する場面。


右折した先にも緑色のポールが立っているのですが、なぜか中央のパッドを見ると、一旦車を右に寄せてから中央に車線変更するルートが表示されています。


そのまま右に車を寄せた結果、モデル3は緑色のポールに衝突してしまいました。


あわてて撮影スタッフが外に出て車を見ると、前方右部分にポールと衝突してこすった跡がついていました。AI AddictがこれまでFSDの実験をした中で、実際に何かにぶつかってしまうのは今回が初めてのことだったそうです。どうやらこの緑色のポールはなぜかFSDによって認識されなかった模様。


また、右折先の道路と並行して路面電車の線路が走っている場所では、FSDが線路であることを認識できず、車がそのまま路面電車の線路を進もうとした場面もありました。


実は、2021年12月にベータ10.6をテストした時も、同じように右折時に路面電車の線路へ侵入しようとしてしまうエラーが発生していました。ただし、他のカーブではちゃんと車道を曲がることができた場面もあり、AI Addictは少なからず改善がみられると評価しています。


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