ウェブブラウザ「Google Chrome」の最新安定版であるバージョン97.0.4692.71がリリースされました。サーバーとのリアルタイム通信をサポートするAPIをはじめ、多くのAPIが追加されています。
New in Chrome 97: Web Transport, Script type Detection, and more! – YouTube
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◆リアルタイム・双方向にデータをやりとりできるAPI「Web Transport」が追加
チャットやビデオ会議など、リアルタイムにデータをやりとりするアプリを構築する際の選択肢の一つとして、Chrome 97から新たに「Web Transport」APIが追加されました。リアルタイム通信においては既にWebSocketsおよびWebRTCというAPIが用意されており、ここに第三の選択肢が加わる形となります。P2P志向のWebRTCとは異なり、Web Transportはクライアント・サーバー間の通信に最適化されているとのこと。さらにWebSocketsに比べてレイテンシも改善されているそうです。
HTTP/3に対応するサーバーであればその他の設定不要で利用を開始でき、WebRTCに比べて設定やメンテナンスの手間が減らせるという利点も述べられています。
◆新しいJavaScriptのロード手法に対応しているかを確認できるAPIが登場
「HTMLScriptElement.supports()」APIを利用することで、「module」「importmap」「speculationrules」などの新しい種類のJavaScriptに対応しているかどうかを確認可能になりました。
◆配列を後ろからサーチするAPIが追加
Array及びTypedArrayに「findLast()」「findLastIndex()」APIが追加されました。従来の「find()」と同様に、条件に一致する値を探す関数ですが、findと違って後ろから探し始めるようになっています。
◆その他のアップデート
・formの改行の扱いが他のブラウザと一致するように
・整数を設定できるCSS要素すべてで「calc()」を利用可能に
また、Chrome 97には37個のセキュリティバグフィックスが含まれています。
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