レトロでポップ。計算機を搭載した80年代の復刻時計

レトロフューチャーな佇まいで人気のCASIO CLASSICシリーズに、ポップなカラーリングの新作が登場。電卓機能付きのガジェット感たっぷりのCA-500にポップなカラーリングを施した、斬新なカリキュレーターウォッチです(税込8,250円~10,450円)。

「でんクロ」モチーフに再現

でんクロ-1
Image: CASIO
こちらが「でんくろ」の愛称で親しまれていた電卓CQ-1

ここ数年、文字盤にブルー、グリーンといった鮮やかな色を取り入れるウォッチデザインがブームですが、このモデルは最近の流行りとはひと味違います。1976年に発売され「でんクロ」という愛称で親しまれた多目的電卓CQ-1へのオマージュで、その当時のポップなカラーリングを忠実に再現したものなのです。

でんクロは、起床から始まる一日の生活サイクルを考えて開発されたパーソナル電子デジタルクロックで、その後のカシオの複合開発の源流となったエポックメイキングな製品と位置づけられています。そして、ベースとなるカリキュレーターウォッチのCA-500は、1984年登場のCA-50の復刻モデル。このレトロポップなカリキュレーターウォッチは、70年代と80年代と、ふたつの昭和の時代感をまとったモデルでもあるのです。

計算ができる時計ではなく、時間のわかる計算機

アップ
Image: CASIO

ガジェット感を盛り上げる16個のボタンは電卓機能。8桁の計算ができる本格的な電卓機能で、80年代当時としては超未来的なスペックだったはず。時計の機能としては、デュアルタイム、1/100秒ストップウォッチ、時刻アラーム、フルオートカレンダー機能付きです。

機能表示のどこか懐かしいフォントも、でんクロのオマージュです。

ちなみに、製造元のCASIOの正式名称は、カシオ計算機株式会社。いまやGショックをはじめとした時計ブランドのイメージですが、はじまりは計算機メーカー。言うなれば、「でんクロ」もカリキュレーターウォッチも、時計に計算機機能をつけたのではなく、計算機に時計機能をつけた、というのが正しいのかも。

Fotoram.io(11)
Image: CASIO
左より「CA-500WE-4BJF」(税込8,250円)、「CA-500WEGG-9BJF」(税込10,450円)、「CA-500WE-7BJF」(税込8,250円)

デザイン的にインパクトのある電卓機能ですが、意外性を狙ったわけではなく、計算機メーカーならではのストレートな発想だったはず。今年はカシオの腕時計が発売されてから50年を迎える周年イヤー。このレトロポップなカリキュレーターウォッチが50周年モデルと位置づけられているのも、うなずける話です。

Source: CASIO

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