CBSニュース（CBS News）は、同社のストリーミング配信における伝統的なテレビタレントの起用をさらに増やしている。1月にはCBSニュース・ストリーミング・ネットワーク（CBS News Streaming Network）としてブランド名を変え、「CBSイブニング・ニュース（CBS Evening News）」のアンカーであるノラ・オドネル氏がホストを務める番組を加えた。同ネットワークはパラマウント（Paramount）傘下であり、現在そのストリーミングサービスのゴールデンタイムのラインアップを更新しており、元「フェイス・ザ・ネイション（Face the Nation）」のホストであるジョン・ディッカーソン氏のCBSニュース・ストリーミング・ネットワークの午後7時枠として発表された。
最新のDIGIDAYポッドキャストで、CBSニュース・アンド・ステーションズ（CBS News and Stations）の共同プレジデントであり共同責任者である、ニーラジ・ケムラーニ氏とウェンディ・マクマホン氏が、新しい夜間ゴールデンタイムのニュース番組と、2014年11月デビュー以来のストリーミングサービスの進展について語った。
「私たちは、CBSニュース・アンド・ステーションズで働くようになって1年が経つが、これまでのところ勢いは非常に素晴らしいものだ」とケムラーニ氏は話す。CBSニュースの広報担当者によると、CBSニュース・ストリーミング・ネットワークは2021年に10億回以上のストリーミングを蓄積し、毎月平均8000万回以上のストリーミングを行っている。また、視聴者たちは毎月平均で14億分、番組視聴に費やしている。
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CBSニュースはまた、地元のニュース局の番組を増やすことで、同ストリーミングサービスを強化・活用しようとしている。今年の初めに同社は、CBSニュース・ストリーミング・ネットワークのローカル放送時間を1万5000時間増やし、2022年末までに4万5000時間に増やす目標を設定した。11月にはCBSニュース・デトロイト（CBS News Detroit）がローンチし、CBSニュース・ストリーミング・ネットワークで14番目のローカルチャンネルとなる予定だ。
「これはかなりの拡大努力であり、より多くのチャンネルという観点からだけでなく、私たちが現在それらのチャンネルでライブ配信している時間数という観点でも非常に大きな取り組みだ。年末までには、これらの14ストリームで年間4万6000時間近くのライブ放送が行われるだろう」とマクマホン氏は言った。
ここでは、会話の要点をいくつか紹介する。
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ゴールデンタイムを盛り上げる
ケムラーニ氏：少し前までは、ゴールデンタイムの番組戦略もしっかりしていなかった。毎日繰り返し配信されるコンテンツがあり、ジョン（ディッカーソン氏）はその一部だ。1年間でゴールデンタイムに放送される番組が50％増加するという、まったく新しいラインナップだ。
リニアテレビからストリーミングへの番組パイプライン
マクマホン氏：ローカルニュースの観点から見ると、ストリーミングコンテンツの95％以上は、そのオリジネーションという点ではリニア（テレビ）ファーストだ。これは全体として償却される。つまり、リニアに存在するコンテンツはストリーミングに移行し、それがローカルの観点からも最もパフォーマンスの高いコンテンツとなっている。
朝のストレッチ
マクマホン氏：多くの放送局では午前9時にニュース番組がスタートする。これらの番組はそのうち30分をテレビで放送し、ストリーミングでは1時間の完全版として放送される。ニューヨークやサンフランシスコなど、多くの市場でストリーミング専用の午前7時台のニュース番組を配信しているが、これは最も視聴率の高い時間帯が朝であることを地元で確認しているからだ。そのため、私たちの根本的な時間である午前4時半から午前6時という枠に加えて、ライブ配信時間を追加して消費を拡大するにはどうすればよいのかを考えている。
グローバル化へ
ケムラーニ氏：私たちの番組作りはニュース速報にとどまらず、どのようにグローバルな番組作りを始めるかだ。私たちは南米にテレフェ（Telefe）、ロンドンにチャンネル5（Channel 5）、オーストラリアにネットワーク10（Network 10）を展開する兄弟会社がある。そこで目指す大きなポイントは、社内の資産を活用してグローバルな報道機関をいかにして立ち上げるかということだ。そして、プロダクトもそれに伴って進化していく。今でもジオターゲティングは可能だが、世界中のさまざまな視聴者向けに異なるフィードをプログラムできるようになったらどうだろうか。
Tim Peterson（翻訳：塚本 紺、編集：黒田千聖）
