同じものをたくさん集めると楽しくなってくる(デジタルリマスター)

デイリーポータルZ

タイトルで全て言ってしまったが、同じものをたくさん集めるとだんだん面白くなってくるのだ。

見過ごしてきた些細な違いに気付く。意外なバリエーションに興奮する。分類方法を考えはじめる。

これまでそのような企画を当サイトでも載せたことがあるし、個人的にもガスタンクやトイレの写真を集めていたこともある。

原点に戻って身近な見てるようで見てないものを集めてみたい。ボタン、のぼり、Tシャツである。それぞれいったいいくつぐらいから興奮し始めるだろう。

2008年7月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

前の記事:「分からない」コレクション2023年初夏

> 個人サイト webやぎの目

野のボタンをあつめる

エレベーターのボタンをだだだだーっと押す子どもがいるが、子どもに限らず大人だってボタンを押してみたい。飛行機の操縦席が魅力的なのはきっとスイッチがたくさんあるからだ。押しボタン式の信号は普通の信号よりも嬉しい。

ボタンが魅力的であることが一般的であるということを説明したかったのだが、ほぼ自分の話をしてしまった気がする。ボタンが好きなのだ。

街にはボタンがあふれているので、主に屋外にあるボタンの類を集めてみた。野ボタンである。

01_001_photos_v2_x2.jpg
コーヒーの味を変えるボタン
01_002_photos_v2_x2.jpg
冷たい飲み物が出てくるボタン
01_003_photos_v2_x2.jpg
電車を止めてしまうボタン
01_004_photos_v2_x2.jpg
駅員が出てくるボタン
01_009_photos_v2_x2.jpg
信号を変えるボタン
01_012_photos_v2_x2.jpg
大きな音を出すボタン
01_007_photos_v2_x2.jpg
ドアを開けるボタン
01_008_photos_v2_x2.jpg
中に住んでる人の声が聞こえるボタン
01_018_photos_v2_x2.jpg
領収証が出てくるボタン
01_010_photos_v2_x2.jpg
遠くの人を呼び出すボタン
01_011_photos_v2_x2.jpg
遠くの人の声の大きさを変えるボタン
01_021_photos_v2_x2.jpg
エスカレーターを止めるボタン

ボタンは魔法だ

並べてみるとボタンはすごい。ボタンってすげえ!(2回書いた)すごいのはその効果だ。電車は止めるわ、遠くにいるひとを呼び出すわ、領収書は出てくるわで、まるで魔法である。そうかと思えばコーヒーの味を変えるなんて小粋なこともできる。

もしこれが自分でやるならば「もう1杯、いや、すりきり1杯」とか迷いながらコーヒーを入れなければならないし(インスタントです)、ひとに頼むなら「もうちょっと濃くしてもらってもいいですかね。このままでもいいんだけど。」なんて遠慮しつつ言わなければならない。

12個ではやくも興奮し始めました。

01_013_photos_v2_x2.jpg
夜だけ有効なボタン
01_014_photos_v2_x2.jpg
わからないボタン
01_015_photos_v2_x2.jpg
下に行けるボタン
01_016_photos_v2_x2.jpg
シャッターを閉めるボタン
01_017_photos_v2_x2.jpg
大使館の場所が分かるボタン
01_005_photos_v2_x2.jpg
楽しそうなボタン
01_019_photos_v2_x2.jpg
戸締まりしたら押すボタン
01_020_photos_v2_x2.jpg
知らないひとが出てくるボタン(知らない家だから)
01_022_photos_v2_x2.jpg
押したらオフィスの電気が消えて大混乱のボタン
01_023_photos_v2_x2.jpg
火事の時だけ押すボタン
01_006_photos_v2_x2.jpg
汚いボタン
01_017_photos_v2_x2.jpg
大使館の場所が分かるボタン

ドラえもんなみではないか

屋外でボタンを撮っていて気付いたこと

・押したら大変なことになるボタンがけっこう野放図にある
→ 電車が止まる、必要ないのに押すと罰せられる
・大変なときに押すボタンもある
→ 火事
・スイッチは多いがボタンはあまり少ない。

ドラえもんの道具ではボタンひとつでしずかちゃんの家が見えたり、宇宙人がやってきたり、邪魔な人を消したりできるが街にあるボタンもなかなかである。核ミサイルのボタンまでいかずとも趣がある。野趣あふれる味わいである。

無機的にならべるつもりがじじい趣味みたいになったところで次のターゲット、のぼりである。このままだとボタン専門サイトを作ってしまいそうだ。

⏩ 次ページに続きます

Source

タイトルとURLをコピーしました