2023年5月7日に放送されたNHK大河ドラマ「どうする家康」で、戦の描き方をめぐって視聴者から賛否の声があがっている。
「戦シーン見たかったな」「割といいのでは」
タイトルは「三方ヶ原合戦」。武田信玄(阿部寛さん)は徳川の拠点を次々に制圧し、打つ手のない徳川家康(松本潤さん)は浜松城に籠城すると決める。しかし、家康の予想とは裏腹に、信玄は浜松城を素通り。このままでは織田信長(岡田准一さん)の逆鱗に触れてしまう上、妻・瀬名(有村架純さん)ら家族のいる岡崎城が危ないと考え、攻撃を開始する。
地の利を生かして武田軍に奇襲をかけようとする家康。だが、信玄はそれをも予想し、「わっぱよ…。戦は勝ってから始めるものじゃ」とニヤリ。軍に向かって「かかれー!」と声を挙げると、少しの間をおいて画面は瀬名が「まことなのか…!」と動揺するシーンに遷移。次のカットでは、武士があちこち倒れている凄惨な光景のなか、武田軍が家康と同様の金色の兜を被った首を持っている様子が映し出された。
4月23日の放送回でも、「金ヶ崎の戦い」の顛末について、「その後、なんやかんやかんやありましたが、金ヶ崎の戦いを乗り切ったのでありました」というナレーションだけで終わらせている。
戦のシーンを描かず、家康の心の葛藤を詳しく描写する演出に対し、視聴者からはインターネット上で、
「ことごとく戦シーン飛ばすよね…、始まった次の瞬間終わってる」
「武田信玄の『かかれー!!』の後一瞬で死体ゴロゴロだね。戦シーン見たかったな」
「城とか城下町とかはおもくそファンタジーなCG増しましセット組むのに戦シーンは絶対描かないのはなぜなの…」
「戦シーンよりも『どうする』にスポットをあてて描いたのは、今回も個人的にはとても良いと思った」
「家康は戦いっぱいあるし戦シーンはどうしても似通うので都度やらずにばっさりカットしていくのは割といいのではと思っています」
などと、賛否両論の声があがっている。
今回のタイトルは「三方ヶ原合戦」だったが、次回14日放送のタイトルは「真・三方ヶ原合戦」となっている。