巨人・ブリンソンが大ボーンヘッドも…松田宣浩の対応に称賛 「常に他の選手に気を配っている」

J-CASTニュース

   巨人ベンチが静まり返る。あまりにも手痛いボーンヘッドだった。

   2023年4月6日のDeNA戦。0-0の2回1死一塁で、ブリンソンが左中間を割る長打性の打球を放った。一塁走者・岡本和真が三塁を回ったところでストップしたが、ブリンソンは二塁を迷わず蹴って三塁へ。二、三塁間の挟殺プレーとなり、岡本が本塁に走ったが憤死した。

   ミスはこれで終わらない。ブリンソンはアウトカントを間違えたのか、チェンジだと勘違いしてヘルメットを脱いでベースを離れた。DeNA守備陣が気付き、ブリンソンも慌てて三塁に戻ろうとしたが、タッチアウトに。1死二、三塁の好機が生まれたはずが、変則的な併殺で攻撃終了し無得点に。このプレーが打線全体で尾を引いたのか、6安打零封負け。DeNAにカード負け越しで勝率5割に逆戻りした。

  • 2017年WBC出場時の松田宣浩(写真:アフロスポーツ)

    2017年WBC出場時の松田宣浩(写真:アフロスポーツ)

  • 2017年WBC出場時の松田宣浩(写真:アフロスポーツ)

「松田が手を差し伸べてくれてありがたかったと思います」

   ブリンソンは打撃だけを見れば、DeNA3連戦で大当たりだった。4日の1戦目で来日初アーチを放つなど5安打6打点と大爆発すると、5日、6日もマルチ安打で計12打数9安打。開幕カードの中日3連戦は無安打だったが、打率.429と一気に上昇した。

   ただ集中力を欠いたプレーが目立つのも事実だ。走塁や外野の守備でも判断ミスや緩慢なプレーが見られる。身体能力が高い選手だけにもったいない。

   今回も走塁ミスのボーンヘッドで三塁ベンチの首脳陣が厳しい表情を浮かべ、ブリンソンはうなだれて戻ってきたが、歩み寄ったのが松田宣浩だった。声を掛けるとボディタッチして励ました。

   スポーツ紙記者は「ブリンソンは責任を感じていたでしょう。松田が手を差し伸べてくれてありがたかったと思います。ウォーカーがファームにいるため、野手の助っ人外国人が1人で心細い部分もあると思います。松田はスタメンで出場しているわけではないですが、常に他の選手に気を配っている。なかなかできることではないです」と称える。気持ちを切り替え、シーズンを戦う。(中町顕吾)

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