ピクセラ、クラウド録画対応の「Xit AirBox/Base」–ネット接続でどこからでも視聴可能

CNET Japan

 ピクセラは11月17日、PCやスマートフォン向けのテレビチューナーブランド「Xit(サイト)」に、クラウド録画対応ワイヤレステレビチューナー「Xit AirBox(サイトエアーボックス)」と次世代型テレビチューナー「Xit Base(サイトベース)」を発表した。いずれも業界初となるクラウド録画に対応する。

ワイヤレステレビチューナー「Xit AirBox」(左)と次世代型テレビチューナー「Xit Base」(右)
ワイヤレステレビチューナー「Xit AirBox」(左)と次世代型テレビチューナー「Xit Base」(右)

 クラウド録画は、外付けHDDを用意せずとも、クラウドストレージ内に番組の録画ができるというもの。録画した番組は、ネットワークがつながる場所ならどこからでも視聴ができる。

 ピクセラ 代表取締役副社長の藤岡毅氏は「音楽や写真など、なんでもクラウドに保存できる時代になったのに、なぜテレビの録画領域に関するクラウド化は誰もやってこなかったのか。それは著作権保護への配慮とクラウドストレージのコストという2つのハードルがあったから。テレビの録画データは音楽や写真とは比較にならないデータサイズがあり、それらを何百時間も保存するにはストレージコストがかかる。このようにコストが高いものを提供するにはお客様に提供する価格も高くなってしまうが、それでは気軽に使っていただくチューナーとして相応しくない。今回、クラウドストレージ『TeraBox』を提供するフレックステックのご協力によりコストの壁を乗り越えられた」と背景を話した。

 クラウド録画は、専用のクラウドストレージとの契約が必要になり、対象製品の利用開始後に、お試し期間として「PIXELA CLOUD」の「プランA」(25GB)を無償で1カ月提供する。無償期間終了後は月額費用が必要になり、録画データが引継可能で帯域を保証する「プランB」(300GB/月額税込価格:990円)と「プランC」(1024GB/同:2100円)を用意。録画データは引き継げないが、1TBまで無償で利用できる「TeraBoxプラン」(1024GB/同:無料)にも対応する。

クラウドストレージ
クラウドストレージ

 Xit AirBoxは、地上、BS、110度CSデジタルチューナーを2基搭載したテレビチューナー。自宅のインターネット環境に追加し、アンテナ線と接続することでテレビ視聴が可能になる。高さ123mm×幅35mm×奥行き115mmで、重量約190g。CDケースを3枚重ねた程度のコンパクトボディになる。

 家電量販店向けの「XIT-AIR120CW」のほか、通販向けモデルの「XIT-AIR120CW-EC /AZ」、popIn Aladdin専用モデルの「XIT-AIR120CW-Z」を用意。同日から予約を受け付けており、発売開始は12月3日。税込価格は1万8800円になる。

 Xit Baseは、地上、BS、110度CSデジタルチューナーを3基備え、2番組同時録画しながら別番組の視聴も可能。Bluetoothリモコンを付属し、向きを気にすることなくリモコン操作ができる。本体の上部にぴったりのサイズに設計されており、マグネット式のため、収納もスマートだ。高さ48mm×幅170mm×奥行き60mmで、重量は約420g。横置きのほか縦置きにも対応する。同日から応援購入サイト「Makuake」で、注文を受け付けており、税別価格は2万9800円のところ、1万9370円〜の早割価格が用意されている。

 両機種ともに、別売のHDDを組み合わせての録画も可能。HDDは8TBまで対応する。Xit BaseとXit AirBoxを組み合わせて使用することもでき、最大8番組の同時録画が可能だ。

 専用視聴アプリ「Xit(サイト)」を使えば、番組タイトル横にサムネイルが表示され、視聴者数をリアルタイムに表示する「視聴ランキング」も用意。外出先からの番組予約録画にも対応する。テレビを見ながらインターネットができる「ながら見」機能を使えば、テレビとインターネットを同時に見られる。

左から、フレックステック 代表取締役の末木悠登氏、ピクセラ 代表取締役副社長の藤岡毅氏、popIn 代表取締役社長の程涛氏、ピクセラ 製品事業本部ソフトウェア開発部門技師長の杉浦方紀氏
左から、フレックステック 代表取締役の末木悠登氏、ピクセラ 代表取締役副社長の藤岡毅氏、popIn 代表取締役社長の程涛氏、ピクセラ 製品事業本部ソフトウェア開発部門技師長の杉浦方紀氏

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