インフルエンサー旅行 の優先度を下げる理由「時代遅れと感じる」:リボルブのR・ゲロナ氏

DIGIDAY

リボルブと、同社の最高ブランド責任者としてのライサ・ゲロナ氏の最優先事項は大きく変化した。第一にリボルブは美容カテゴリーに進出し、メンズウェア事業の展開を開始。またケンダル・ジェンナー氏をラグジュアリーeテイラー、フォワードのクリエイティブディレクターに任命した。加えてリボルブは上場も成し遂げている。

リボルブ・グループ(Revolve Group)のライサ・ゲロナ氏がGlossyポッドキャストに最後に出演したのは4年前だった。以来、リボルブと、同社の最高ブランド責任者としてのゲロナ氏の最優先事項は大きく変化した。第一にリボルブは美容カテゴリーに進出し、メンズウェア事業の展開を開始した。また、ケンダル・ジェンナー氏を同社のラグジュアリーeテイラー、フォワード(FWRD)のクリエイティブディレクターに任命した。加えて、リボルブは上場も成し遂げている。

ゲロナ氏については、インフルエンサー旅行やインスタグラムをはるかに超えてマーケティングのフォーカスを拡大している。リボルブにはイノベーションに対する評判を維持する必要があるのだ。だが、毎年恒例のリボルブ・フェスティバル(Revolve Festival)が今年のコーチェラ(Coachella)でまた開催されることは確認された。

「この数年、当ブランドを発展させる方法を見つけることに注力してきた」と、ゲロナ氏はGlossyポッドキャストの最新エピソードで語っている。「当社が行ってきたことは多くのブランドに取り入れられており、あらゆるタイプの企業がインフルエンサーを起用しているため、インフルエンサーを取り巻く状況は大きく変化した。これはインフルエンサー経済にとっては素晴らしいことだが、ブランドにとっては厳しい」。

「新しくてフレッシュで、かつ今後数年間の成長を維持する提案ができることに胸を躍らせている」とゲロナ氏は付け加える。

ゲロナ氏は、リボルブのインフルエンサー戦略の変更に加えて、社歴20年のリボルブ・グループの近年の大成長を推進する要因について語っている。同社は3年間で年間収益を5億ドル(約662億円)から10億ドル(約1325億円)に倍増させた。また、禁止の可能性やポリシーの変更から保護するために、YouTubeショートからインスタグラムリールズまでソーシャルメディアプラットフォームをさらに多く活用する方法についても述べた。

読みやすさのために若干編集して、以下にポッドキャストからの追加のハイライトを紹介する。

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インフルエンサー旅行を減らしつつ、影響力を高める

「当社が最初にインフルエンサー旅行を始めたときから、インフルエンサーの状況は大きく変化している。2014年に、当時はそう呼ばれてはいなかったが、リボルブ・アラウンド・ザ・ワールド(Revolve Around The World)旅行を始めた。正式には9年前だ。インフルエンサー2人からスタートした。インフルエンサー旅行は明らかに発展している。当社はこれまでに130回以上の旅行を実施しており、年間平均は15回だ。(インフルエンサー旅行は)おそらく当社が初めて行ったと思うが、いまでは皆が行っている。なので、正直なところ、当社はそれを優先してはいない。当社は長年行っているので、私にはコンテンツが時代遅れに感じられる。顧客からはもっと良い仕事をすること、既成概念にとらわれずに考えること、わくわくさせること、インスピレーションを与えることが常に求められている。旅行は常に当社の活動の一環ではあるが、以前ほど頻繁に行わないだろう。その理由は、コンテンツが全プラットフォームのソーシャルメディア上で消費者に過剰に提供されているからだ。当社が進化することは非常に重要だ。それが私とチームの現在のフォーカスであり、今後数年間におけるフォーカスでもある」。

成長の完璧なペース

「エグゼクティブリーダーシップチーム全体が会社を成長させる方法を考えている。素晴らしいのは急ぐ必要がないことだ。『もし』ではなく、『いつ』(目指す地点にたどり着くかということ)だ。チーム一丸で同じ目標に向かって取り組んでおり、ビジネスを成長させたいと考えているのは素晴らしいメンタリティだ。最速の成長を望まない人などいないだろう。だが、急速に成長することには潜在的な危険もあると思う。当社の事業は20年続いている。そこで11年間働いてきた者として、当社には数回の不況やコロナ禍を経験してビジネスの浮き沈みを理解している経験豊かなリーダーシップがあるので、私は安心している。コロナのようなことは未経験だった。2019年の(年間)収益は5億ドル(約662億円)だったが、2022年には10億ドル(約1325億円)を超えた。ビジネスがこれほど急速に成長できるのは驚きだ。なので、これからどうなるかがとても楽しみだ。当社には追求できる機会がたくさんある。優先事項を選択して、できるだけ実行するだけだ」。

YouTubeショートについて

「私がチームに伝えているのは、YouTubeショートはリスクがゼロだということ。まず、Googleは米国拠点の企業なので、政府から禁止される可能性はない。次に全世界で2番目にアクセスの多いサイトはYouTubeであること。YouTubeは長年存在しており、実証済みで安全だ。この点はすべてのブランドとクリエイターが絶対に考慮すべきことだと思う」。

[原文:Revolve’s Raissa Gerona on deprioritizing influencer trips: ‘The content feels dated’

JILL MANOFF(翻訳:ぬえよしこ、編集:山岸祐加子)


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