ご丁寧にイラスト付き。
電気自動車のTESLA(テスラ)が、ドイツに建てた工場「ギガファクトリー・ベルリン」。彼らは大型のプレス機を用い、車体の外装を一気に成形することでパーツ数を減らす工夫をしています。
ひいては設備に対する投資も削減され、従来の自動車より生産ラインが効率化したのだそうです。
ロボット・アームがたくさんの工場内
そうした作業を支えるのが、ロボット・アームの数々。それらの活躍で、13個の車体パーツは合計7300tの力でプレスされ、1分に16個の部品を生産されます。
工場内を飛ぶドローンが、そうした様子を撮影しています。迫力の映像をどうぞ。
13 different body parts are stamped with a total of 7300 tons of force, in a press line that runs at up to 16 parts per minute pic.twitter.com/gSAynANrAx
— Tesla (@Tesla) February 13, 2023
本来なら70以上の金属部品から成る後部のシャシー(自動車の車台)は、ひとつのアルミ合金から作られています。これだけでかなりのコストカットになりますね。
アームの親分「ゴジラ」登場
そうして出来たシャシーなど、車体のパーツは600台以上のロボットによって溶接され、徐々にひとつにまとまっていきます。
最後は塗装の工程に回されるのですが、ここでボディー丸ごと持ち上げるのが、工場でも最大級のロボット・アーム、通称「ゴジラ」なんです。
In the body shop, stamped parts & chassis castings are welded together by 600+ robots. Each car body is then lifted into the paint shop by one of the largest industrial robots ever, named Godzilla pic.twitter.com/n5jGXhmLkB
— Tesla (@Tesla) February 13, 2023
アームの関節部分には、ゴジラの顔のアイコンが貼ってあります。特撮映画では、怪獣が街中の自動車を片手で鷲掴みにするイメージがありますが、それをリアルに行っているワケですね。
「ゴジラ」を作ったのは日本のメーカー
「ゴジラ」は日本のメーカーFANUCの「M-2000iA」の900Lというモデルで、可搬質量900kgという怪力アームです。日本製だからこそ「ゴジラ」の名前も相性バッチリですね。イーロン・マスクの茶目っ気が垣間見られます。