HDDの1GBあたり価格は2円まで下落、値下がり幅はここ10年で8割

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大量のHDDを運用し、その故障率レポートを公開していることで知られるクラウドストレージサービス・Backblazeが、ここ10年のコストの変化を公開しています。

The Cost of Hard Drives Over Time
https://www.backblaze.com/blog/hard-drive-cost-per-gigabyte/

Backblazeにあるストレージ価格の記録は2009年1月分から最新の2022年11月分まで。2009年以前に購入したものやメーカーからもらったテスト用製品を除き、記録にある13年間に購入したHDDの総台数は26万5332台だったとのこと。

容量別の一覧はこんな感じ。Backblazeが購入を続けているのは16TBモデルのみで、ここには含まれない1万2000台をさらに追加購入予定。他のモデルはスペアとして少量購入する可能性があるぐらいだそうです。

容量(TB) 台数 最初の購入 最後の購入
1 696 2009年1月 2009年9月
1.5 3,545 2009年4月 2010年4月
2 4,731 2009年4月 2011年7月
3 1,1210 2011年4月 2014年9月
4 5,5812 2011年11月 2016年7月
5 50 2015年2月 2015年2月
6 2,484 2014年7月 2015年8月
8 25,704 2015年12月 2017年8月
10 1,200 2017年9月 2017年9月
12 69,740 2017年9月 2020年8月
14 43,280 2018年9月 2021年7月
16 46,800 2021年1月 2022年11月


2023年には18TB、20TB、22TBのモデルが出てきますが、大量購入は長期的に安定して運用できることや、容量当たりの価格が妥当なものであるかどうかを確認してからになるとのこと。

購入するHDDは垂直磁気記録方式(PMR)か従来型磁気記録方式(CMR)のもの。シングル磁気記録方式(SMR)はランダム書き込みや領域の再利用時に明らかに速度が低下するそうです。

2009年以降、Backblazeが購入してきたHDDの1GBあたりの価格をグラフにしたものが以下。2009年は1GBあたり0.11ドル(約15円)前後でしたが、その後は基本的に右肩下がりで、2019年以降は1GBあたり0.02ドル(約2.8円)を切っています。2011年から2013年にかけてグラフが乱れているのはHDD主要生産国のタイで水害が発生し工場が被災したことによるものです。


2017年以降を抽出したものが以下。新たな容量のモデルを導入しても、コストは一時的にわずかに上昇するだけだったことがわかります。


Backblazeによれば、集計期間の価格下落幅は87.4%で、これは換算すると、1GBあたりの価格が毎月0.52%ずつ値下がりしている計算になるとのこと。

容量当たりの価格が下がっているのに、ストレージに対してかけるコストがかかっていない点については、2009年時点では世界でHDDに保存されていたデータ量が約0.3ZB(ゼタバイト:1ZBが10億TB)だったのに対し、2022年末には1.8ZBになると予想されているという、世界全体のデータ量の増加が原因だとBackblazeは指摘しています。

なお、Backblazeは自ら2017年に「コスト軽減競争は終わり」としてストレージ価格が底を打ったと表現したことを「間違いだった」と認め、現実的に考えて次のマイルストーンは1GBあたり0.01ドル(約1.4円)のところで、2025年半ばに22TBや24TBのHDDが登場するころに到達すると新たな予想を示しました。なお、この予想通りであれば、2025年半ばに出るという22TB HDDは約220ドル(約3万円)、24TB HDDは(約3万3000円)ということになります。

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