どのSSDが壊れやすいのか「SSD故障率のメーカー・モデル別統計データ2021年版」をBackBlazeが公開

GIGAZINE
2022年03月04日 12時10分
メモ


by Sinchen.Lin

長期間にわたって自社データセンターで利用しているHDDの故障率の統計データを公開しているBackBlazeが、新たに、SSDの統計データの公開を開始しました。

The SSD Edition: 2021 Drive Stats Review
https://www.backblaze.com/blog/ssd-edition-2021-drive-stats-review/


BackBlazeによると、SSDは2018年第4四半期からストレージサーバーのブートドライブとして利用を開始し、以後、すべての新しいサーバーとHDDブートドライブに障害が発生したサーバーではSSDが利用されているとのこと。2021年12月31日時点でBackBlazeが運用しているSSDは2200台です。

以下は2019年から2021年まで3年間のデータ。2019年は累計4万2522日稼働で故障率は0.86%でしたが、2020年は稼働日数が28万1926日に増えた一方で故障率は0.78%と微減。2021年は62万6374日稼働で故障率は1.22%となっています。目立つのは、2021年から導入されたCrucial「CT250MX500SSD1」とSeagate「ZA2000CM10002」の故障率の高さですが、いずれも導入数は多くなく、CT250MX500SSD1は導入した20台のうち2台、ZA2000CM10002は導入した4台のうち1台が故障したことでこの数字になっているとのこと。


2021年の情報を詳しくしたものが以下。運用している2200台のSSDのうち、1090台はSeagate「ZA250CM10003」。故障発生数は8件で、故障率は1.06%。


故障率を四半期別(青線)と累計(赤線)で示したもの。故障率を四半期の数字のみで追った場合、複数の四半期で3%超えの数字が出ていてブートドライブとして利用するべきか考えるところですが、累計で見るとBackBlazeがしきい値として考えている2%を下回っているため問題はない、というわけです。


BackBlazeでは今後もHDDの統計レポートを年4回発行しつつ、SSD版も年2回発行していく予定だとのことです。

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