メレディス・デュクスベリー氏は、TikTokのフォロワーが1480万人を超える、ビューティコミュニティでは有名なデジタルコンテンツクリエイターだ。米Glossyでは同氏が考えるTikTokのトレンドスピードや、タイアップのむずかしさ、プラットフォームの使い分け方などをインタビューした。
ニューヨークを拠点とするメイクアップアーティストのメレディス・デュクスベリー氏は、TikTokのビューティコミュニティでは有名なデジタルコンテンツクリエイターだ。TikTokのフォロワーは1480万人を超える。「TikTokの肌ツヤ女王」と呼ばれている同氏は、2022年3月に発売されたモーフィ(Morphe)の「メイキング・ユー・ブラッシュ(Making You Blush)」コレクションの顔でもある。
デュクスベリー氏は、ジャクリーン・ヒル氏などのビューティクリエイターをフォローして育ち、ソーシャルメディアに自分のビューティコンテンツを投稿したいと考えるようになったという。「TikTokから始めた。ダンボール箱を積み上げ、手近にあったものを三脚にして、あちらこちらで(メイクのビフォア&アフターの)撮影を始めた」と最新のGlossyポッドキャストで語っている。「ニッキー・ミナージュ氏の曲『アイム・レジット』に合わせてラップリップシンクした動画を作ったときに、私の動画が注目され始めた。また、#thefoundationchallengeを提案してトレンドになった。これは、顔全体にファンデーションを塗りまくるチャンレンジで、何億回も視聴された」。
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TikTokでスターの座に就いたデュクスベリー氏。2020年12月にフォロワーが100万人に、その1カ月後には700万人に達している。
「コロナの自宅待機中には毎日動画を3本制作した。インフルエンサー業界についてとても多くの学びがあった。でも、ビューティの世界にのめり込んだのは2019年」とデュクスベリー氏は述べている。「(TikTokのアルゴリズムで)ユーザーに一貫性があれば成長できることが示されている」。
以下はポッドキャストからの追加のハイライトである。読みやすさのために若干編集されている。
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TikTokのトレンドについての考察
「毎日多くのトレンドを目にする。最近TikTokがローンチしたとてもクールなものがある。新しいフィルターは山のようにあるが、その中に顔の上にかけると縁取りを描く場所やチークを入れる場所を示してくれるフィルターがある。ビューティフィルターのカテゴリーに目を通して、さまざまな人たちがそれを試しているのを見るのは楽しい。ひとりひとりの顔の形は異なっているから。フィルターはTikTokのトレンドをいっそう盛り上げる楽しい方法のひとつだ。
TikTokにはもうひとつユニークなチークのトレンドがあった。それは、パープルを試すというもの。普通はピンクなので、これは楽しいと思った。いろいろなカラーのチークを試すのは楽しいので、TikTokではバズるだろう」。
TikTokがビューティトレンドを牽引している方法
「(TikTokは)ビューティ業界をとても速いペースで動かしている。多くのブランドとのやりとりで耳にするのは、『トレンドを中心にキャンペーンを作りたいのだが、トレンドは一週間もすれば消えてしまうのでとてもむずかしい』というブランドの声だ。大規模なブランドは予算を決めてクリエイティブ面の戦略を立てなければならないので、これは容易ではない。それらが承認されるまでにトレンドは終わってしまい、新しいトレンドが出てくる。なので、業界ははるかに速いペースで行動することを余儀なくされている。この点は興味深い。なぜなら、ビューティは創造的なプロセスなので速いペースで行動するのは難しい。メイクアップブランドの立ち上げには何年もかかる。なので、誰も気を抜くことはできない」。
複数のソーシャルプラットフォームで強固なプレゼンスを持つことの重要性
「複数のチャネルのエコシステムを持ち、全チャネルで活動するのはとても重要だが、TikTokは間違いなく私のメインプラットフォームだ。時間の大部分をTikTokに費やしているが、TikTokを持っていない人や、居住国にTikTokがない人には、Instagramで私のTikTokコンテンツを見てもらえるのも素晴らしいと思う。出張に行くとき、ボーイフレンドや家族と旅行するとき、旅を記録して、自分の個性を披露して、TikTok画面に映る顔以上のものを見せられることは、私にとっては楽しい。YouTubeでvlogを制作して生活や自分の姿を見せるのも楽しいが、メインチャネルはあくまでもTikTok。
InstagramやYouTubeは素晴らしいプラットフォームだが、皆TikTokがベストだと知っているので、ビューティクリエイターたちや、ヘイリー・ビーバー氏やベラ・ハディッド氏などのセレブでさえもTikTokに進出している。TikTokには目新しくて楽しいものがある。クリエイティブで、オープンで、個性を表現することができる。単なる静止画像ではない。TikTokは自分の姿や暮らしを見せられるプラットフォームであり、皆にとって長い間メインプラットフォームであり続けると思う」。
[原文:Beauty influencer Meredith Duxbury: ‘I’ve learned so much from being on TikTok’]
REBECCA RUSSO(翻訳:ぬえよしこ、編集:猿渡さとみ)
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