Metaの描くメタバースには「AIアシスタント」と「万能翻訳」と「音声物体ジェネレーター」がある

GIZMODO

将来的には、ね。

昨年急に「メタ!」ってなって、何もかも「メタの流れ!」ってなったけど、年が明けて「メタ、なの?」という雰囲気もでてきたこの頃、やっぱりメタなんですって。今週、Metaは「Inside the Lab: Building for the Metaverse with AI」というイベントをライブ配信で開催、その中で、現在進行中のさまざまなプロジェクトが公開されました。

メタバースを案内するAI

Metaの描くメタバース世界で使えるデジタルアシスタントを開発するのはプロジェクト「CAIRaoke」。将来的には、このAIがメタバース世界での案内役、キーマンとなる想定なのだといいます。

理想は、複数の会話をハンドリングできるアシスタント。進行中の会話だけでなく、以前の会話を記憶し、複合的にアシストできるのが理想。MetaのAIシニアリサーチマネージャーのAlborz Geramifardいわく「スーパーチャージアシスタント」だそうですが、人間でいうとベテランもベテラン、秘書室トップのCEO付きレベルということでしょうか。

Metaの考えるデジタルアシスタントはVR/AR世界と融合しており、AIとの会話がよりスムーズかつパーソナルになっていくのが理想だといいます。例えば、VRヘッドセットを装着してレシピを見ながら料理をしているとして、デジタルアシスタントが「塩、いれすぎないでよ」と声をかけてくれるような。アシスタントが、つい塩いれすぎちゃうこととか、本当は塩分カットしろって注意されてることを把握してくれているような、そんな個人によりそう感じ?

言葉でオブジェクトを召喚

イベントでは、他にも音声からデジタル世界上にモノを作り出すAIツール「Builder Bot」も発表されました。マーク・ザッカーバーグ氏が登場し、「公園」や「ビーチ」と言うだけで、アバター・ザッカーバーグ氏のいるあっちの世界の景色が変わっていくというデモを行いました。さらに、ピクニックテーブルや、スピーカー、飲み物なども言うだけ(音声コマンド)で出現。

ただ、このシステム詳細は明らかになっていないため、すでにライブラリ化されているモノを表示するだけのか、AIがモノの生成にまで携わっているのかは不明。

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Image: Meta

言語の壁を超える

またあっちの世界での翻訳プロジェクトも発表。現在進行中なのは主に2つで、1つはいわゆるマイナーな言語への取り組み。話している人自体が少ないのでトレーニングデータも少なく、なかなかAIも勉強が進まないマイナー言語にも、きっちり取り組み、全方位的な翻訳を目指すとのこと。もう1つは、AIとAR/VRグラスのコラボ技でリアルタイムでの翻訳会話を行うこと。

AIアシスタント、音声でのモノ化、翻訳機能と3つのプロジェクトを発表したMeta。どれも、今すぐ実現は無理ですが(Metaいわく、翻訳はそう遠くない未来でできそうだって)、Metaが描く将来のメタバース世界には必要なモノだと言います。まだまだ一般層にとっては走り出したばかりのメタバース世界。今は実質的な取り組みよりも、夢のある未来を語ってくれる方がわかりやすい、のかも。

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