岸田さんにとっては、してやったりの1年だったろうが、それでも心残りのことがいくつかあるだろうと思っている。
岸田内閣の支持率が65パーセントだ、などと聞くと、如何にも岸田さんの足元が盤石なような気がしてくるが、この程度の支持率は何か大きな不祥事が発覚するとあっという間に吹き飛んでしまうと思っておかれた方がいいだろう。
岸田さんには、まだ聴衆を魅了するほどの演説力はなく、来年の参議院選挙であちらこちらを飛び回ってもそれほどの聴衆は集まらないのではないかと思われる。
今は、無難な岸田さん、ということで、それなりの支持率を獲得しているが、岸田さんに心酔する人はそんなにいない。
心根が悪い人でないことは明らかなのだが、だからと言って、今の支持率がいつまでも続くなどとは思わないことである。
岸田さんは偶々運がよかっただけ、という評価がいずれ定着するはずである。
岸田さんに聞く耳があることはよく分かったが、ただそれだけ。
運がいいから決定的な間違いをしないで済んでいるだけで、後で考えたら、岸田さんは結局何を残したか、と問われると、殆ど目ぼしい成果がないことに気が付く日が早晩来るように思われる。
今は、日を追うごとに菅さんの評価が高まる一方。
菅さんが仕事をしたということは、殆どの人が認めるだろう。
さて、岸田さんは?