これが未来のスタンダード!
そもそもパソコンとは、数年のサイクルで買い替えていくものだったりします。ずっと長く大切に使い続けるというより、時代に合わせてドシドシとマシンごとアップグレード。とりわけノートPCは、自分でパーツを自由に交換できるものでもないので、古くなったら即買い替えという流れが普通だったりしますよね?
ところが、このほどDell(デル)は、Intel(インテル)と共同で、地球環境に優しく、長期にわたって快適に使い続けられるアイデアを満載した「Concept Luna」を、コンセプトモデルとして発表。マザーボードのサイズを75%も小さくするなど、用いられているパーツを極力減らし、製造時の二酸化炭素排出量を抑えるほか、アルミニウムボディなどの製造には水力発電を活用するとされています。また、内部の構造を冷却ファン不要にする工夫や、キーボードのみ取り外して、別のマシンに再利用できる設計なども採用されているんだとか。
どうやらConcept Lunaが参考にしたのは、Frameworkのモジュール式PC。とにかく使用するネジの数なども激減し、たとえば、本体から4個のネジをはずすだけで、簡単にパカッと内部のパーツにアクセスできるデザインのようです。これで、CPUやメモリやストレージなどなどを、ユーザーが難なくアップグレードしては、マシンをスペックアップして長く使い続けられるようになっているみたいですよ。おまけに、接着剤でくっつけられたパーツも、廃棄時には水で簡単に接合部を溶かして分解可能なので、より徹底的なリサイクルが可能と説明されています。
まさにSDGsを十二分に意識したConcept Lunaですが、その外見は通常のXPSシリーズのラインナップと、それほど変わりません。これならユーザーにも受け入れられやすいでしょうね。まだあくまでもコンセプトモデルとのことなので、実際にConcept Lunaが市場で発売されるのかどうかも定かではありませんけど、これからはノートPCでも、まるで自作マシンのようにユーザーが自由自在にカスタマイズして、なおかつ地球環境に優しいモデルが増えてくるやもしれませんよね。