【知ってた?】エジプトにも「焼きいも売りのおじさん」がいる

ロケットニュース24

「冬に食べるもの」「日本独自の食べ物」というイメージが強い『焼きいも』だが、実は中東・エジプトでも盛んに食べられていることをご存知だろうか。しかも “おじさんが屋台を引っぱって街を練り歩く” という、日本と同じスタイルで売られているのである。

エジプトは11月現在も最高気温が30度前後。カラッカラに乾燥したこの地で売られる焼きいもとは、果たして日本と同様に「アツアツのホッカホカ」なのか? さっそくおじさんを呼び止めてみよう。すいませ〜ん焼きいもひとつ、く〜ださい!

・特に探す必要はない

なお首都カイロ中心部の中でも “ガチの中心部” は車の往来が激しく、とてもおじさんが屋台を引ける状況ではない。

カイロ中心部でも少し静かなエリア、また地元の人が居住するエリアなどへ行けば、かなりの高確率で焼きいも屋台に遭遇することができるだろう。屋台といっても昔ながらの手押し車であるため、おじさんの行動範囲はそこまで広くないことが予想される。

荷台に生サツマイモが山積みされているのがエジプト・スタイルだ。それにしても……ずいぶん大きなサツマイモだな。イモ好きの私は比較的サツマイモを購入するほうなのだが、日本でこのサイズのものが売られていたらまず買わない。ハズレの可能性が高いからである。

日本で屋台の焼きいもといえば『石焼きいも』が主流なのに対し、こちらは鉄釜で豪快に蒸し焼き。廃材をガンガン燃やしている様子だが、うっかり屋台が燃えないか少し心配だ。

おじさんは熟練の手つきでイモを取り出し……

チョチョイ! と切ってパックに詰めてくれる。気になるお値段は20EGP(約146円)。

ちなみに私は「いっこちょうだい」と伝えたつもりだったのだが、なぜか手渡されたのは2パック。言葉がうまく通じなかったのか、あるいは “2パックで1つ” なのだろうか……? まぁ、どちらにせよ日本で買う焼きいもより安いのは間違いないだろう。


・エジプトの焼きいも初体験

イモを求める客は意外に多く、屋台を取り囲むように行列ができていた。周囲の客にあらかたイモを売り終わると、おじさんの屋台は牛のごとくノロノロと動きはじめる。

なお同じエリアで毎日同じおじさんを見かけたので、焼きいも売りにもナワバリ的なものがあるのかもしれない。

熱いうちに持ち帰った焼きイモは……やはりデカかった。

1パックあたり焼きいも4分の1本。エジプトのサツマイモがいかに大きいかが分かる。

付属のフォークを差し込めば、プリンのように軽〜くすくえた。見た目はいかにも甘そうだ。


おっ……悪くないかも!


カラカラのエジプトで育ったとは思えぬほど、水分を多く含んだサツマイモ。日本のものほど甘くはないが、逆にヘルシーでいいかもしれない。皮がコゲすぎて燻製のような香りがイモ全体に染み込んでいる点は少し気になる……でも、これはこれでクセになる。

中東のお菓子はとにかく甘いのが特徴で、日本人である私の口に合わないことがほとんど。今後エジプトで甘いものを欲した場合、迷わず焼きいもをチョイスすることにしよう。加熱してあるから食あたりの心配もない。

ってことで皆さん、今後エジプトを旅行した際は、ぜひ焼きいも屋台を探してみてほしい。バナナやザクロの屋台もおすすめだぞ!

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

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