【全6パターン】「カップヌードルは混ぜるとウマイ」 → ではカップヌードルのソーダを混ぜたらどうなるのか? / 希望が残らないパンドラの箱

ロケットニュース24

皆さんご存じ、例のカップヌードルのソーダである。それぞれの味のレビューについては当サイトでもすでに記事にしている。また、発売以降に購入した人々の多くが、感想をSNSなどで投稿していたため、どのようなものかはそれなりに知れ渡っているのではないかと思う。

ところで、「カップヌードルは混ぜるとウマイ」という都市伝説がある。これについては、日清食品自らが混ぜた味のカップヌードルを販売し、ウマいと証明してみせた。そこで思ったのだ。じゃあカップヌードルのソーダも、混ぜたらウマいのでは……と。

・6パターン

ということで、カップヌードルのソーダ4種を混ぜて、味をみていこうと思う。それぞれのフレーバーの呼称については、ノーマルのカップヌードルのみ「カップヌードル」とし、その他はフレーバーで呼ぶぞ!

4つの中から2つの組み合わせなので、全部で6パターン。内訳は「カップヌードル&シーフード」、「カップヌードル&カレー」、「カップヌードル&チリトマト」、「シーフード&カレー」、「シーフード&チリトマト」、「カレー&チリトマト」だ。


・カップヌードル&シーフード

ではいこう。まずは「カップヌードル&シーフード」。なんとなくだが、最もベーシック感ある組み合わせだと思う。


1:1で混ぜたのがこちら。色は白い。カルピスソーダとかそんな感じのビジュアル。


まずはにおいだが……ハッカやミントに通じるような清涼感と、コーンポタージュ的な甘さを感じる臭いがする。正直に言って、あまりハッピーな臭いじゃないかも

大騒ぎするような悪臭ではない。ただ、食べ物的にはちょっとどうかと思うタイプのスメル。しかし飲んでみると、これがそこまで飲めない味ではない。愛のスコールこと「スコール」にコンポタ味を足したような感じ。


・カップヌードル&カレー

次は「カップヌードル&カレー」だ。こちらもラーメンであれば、たぶん「普通」な感じになると思う。


1:1で混ぜたのがこちら。色は……ちょっと様子がおかしいコーラみたいな? 微妙に謎の濁りが発生している。


いきなりだが……臭いがマジでエクストリーム。ハッカやミントに通じる謎の清涼感とカレーの匂いが混ざり合っており、全体的に甘ったるそうな感じがする。この臭いがとても胸に来る。こう、胸のあたりにネバネバと張り付くような感じ。

しかしこれも、味は臭いほどデンジャラスではない。味だけならわりと飲める。とは言っても、率先して飲みたい味ではないのは確か。表現するなら……甘い、炭酸ウコン汁……みたいな?

そうだ、カレーを作ったあとに鍋を洗う場面を想像してほしい。カレーにまみれた鍋に水を入れると思うのだが、その時に凄く薄まったカレー水的なものが生成されるだろう。あれに三ツ矢サイダーとハッカドロップを入れたらたぶんこんな感じになる気がする。

しかし、こいつを飲んだ場合にあなたが立ち向かうことになる真の悪夢は、飲んだ後にやってくる。そう、こいつの臭いが胃から込みあげてきて、口臭もヤバくなるのだ。しかも結構尾を引く。

関係を終わらせたい相手とのデート前に飲んでいくとイイ感じかも。まあ、相手と別れることに成功しても、胃から込みあげるこいつの臭いと別れられるかは別だが。(歯磨きしても一晩くらい続く)


・カップヌードル&チリトマト

続いては「カップヌードル&チリトマト」。これもラーメンでやったなら、そうおかしなことにはならない組み合わせ。


1:1で混ぜたのがこちら。色は、やや白濁気味なオレンジ


臭いは、例の嫌な清涼感のあるトマト。もうずっと感じているが、このハッカとかミント的な雰囲気をまといつつも、妙に胸のあたりにねっとりと張り付くような不快な清涼感の正体は何なのだろう。それが無ければ幾分マシになると思う。

そして味だが……あぁ駄目だ。これはひどい。これまでは、臭いはともかく味は飲めなくもなかった。しかしこいつは味に敵意を感じる。どんな味かって? 馬鹿野郎! こんな味の飲食物は無い。飲食物には絶対にならないタイプの味

強いて言えば、学生時代にバーでマルゲリータピザを食べた後にしこたま飲んで潰れ、ほどなくしてトイレで吐いてた時に口内や鼻に広がったフレーバーが近いかも知れない。そろそろ心が折れそうだ


・シーフード&カレー

まだあと3パターンもあるというのが辛い。しかしお次は「シーフード&カレー」。これは公式でも「スーパー合体シリーズ」の「SEARRY(シーリー)」としてカップ麺化した組み合わせだ。


1:1で混ぜたのがこちら。なんだろう、発泡する泥水。あるいは、炭酸水で薄めたカフェオレみたいなビジュアルだ。


まずは臭いだが、例の嫌な清涼感のあるカレーといった感じ。カップヌードルと混ぜた時よりも、カレーを強く感じる気がする。でも気のせいかもしれない。味を例えるなら……この世で一番不愉快な愛のスコール ウコン味


・シーフード&チリトマト

残り2パターン。筆者の心が折れるか、味覚が崩壊するかのチキンレースが極まってきた。しかしもはや退路は無い。さあ混ぜていこう。「シーフード&チリトマト」だ。


1:1で混ぜたのがこちら。なんだろう、この薄く青みがかったピンク色は。どこかで見た気がする。ああそうだ、ウーパールーパーがこんな色だったと思う。これから飲まなければならない飲み物の色としては、ちょっと嫌。


ンンンンンンン~~~~臭いがキツい。本当に精神を削る甘ったるい臭い。でも何の臭いかマジでわからない。それは、この臭いに該当する食べ物を食べたことが無いからだろう。そしてそんな食べ物は存在しないと思う。まったくさっきから前代未聞のワンダーランドだぜ! 端的に評するなら、地獄から来た厄災のトマト。


・カレー&チリトマト

いよいよラストだ! 「カレー&チリトマト」である。まあ、普通に考えれば、カレーにトマトを入れるというのは割とある。本来なら相性はいいと思うのだが、その手の常識が全く通じないのが今回の試み。


1:1で混ぜたのがこちら。ふむ、クラフトコーラとかでありそうな色だ。


しかし臭いはヤバい。ウコン的な匂いはいい。トマトの匂いもいい。しかし、それらと同じくらいに感じる、「べったりと甘ったるい何かの臭い」がとても嫌だ。胸のあたりが凄くムカムカする。

そして味も、やはり人が飲むものではない。全体としては、ガチに意味不明な前代未聞の味。とにかく不味いのだけは確か。要素を紐解けば、トマトが一番しっかりと残っているか。そのトマトに敬意を評してこの味を表現するなら「この世で一番悪意に満ちたトマトジュース」といった感じ。


・実はもう5パターン

ということで、いかがだっただろう。終えて見れば、まったく誰も得しない、悲しみに満ちた試みだった。みんなは真似しない方が良いと思う。どう転んでも後悔しかしないハズだ。完全に全6パターンとも、恐るべきレベルで不味かった。

ところで、実は思いついた当初の段階だと、この記事はここまででまだ半分といったところだったのだ。本来ならこの先、「次は4つから3つ選んで混ぜてみよう」と続く予定だったのである。つまり

カップヌードル&シーフード&カレー

カップヌードル&シーフード&チリトマト

カップヌードル&カレー&チリトマト

シーフード&カレー&チリトマト

の組み合わせも試そうと思っていたのだ。そして、最後に4種全部混ぜた味もレビューするつもりだった。ではなぜ辞めたのか? それは、想定していた以上にガチで不味かったから。途中で「あっ、これ続けても苦痛対報酬比が割に合わねぇわ」と真剣にコスト計算をしてしまったレベル。

記事的にはそれなりに淡々と混ぜてレビューするという流れを繰り返している様に書いているが、実際には10時間くらいかかっている。途中で、臭いや味のあまりの不快さに「マジでこれ飲みたくねぇ……」と何度も挫折しそうになり、ふたたび己を奮い立たせるのに時間がかかっていたのだ。

まあでもYouTuberの方や、ネタ系ツイッタラーの方は残り5パターンやってみるのもいいかもしれない。ヤバさが視聴者に伝わるリアクションが、ガチに自然と出るはずだ。2つずつ混ぜただけでも、その点においては中々のものだった。

筆者史上、最も「好奇心は猫を殺す」的な試みだったと思う。そして今気づいたのだが、洗ったのに臭いがグラスに残っている。お気に入りのグラスなのに、こいつはヘヴィだ。ハイターに漬けておいたら落ちるかなぁ。とりあえず明日は何か美味しいものを食べにいこうと思う。

執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.

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