Windows11を使用 体感速度は向上 – krmmk3

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Core i7 11700搭載PCをWindows11に変更してしばらく立ちます。コマンド入力による機能の実行や、ファイルの名前の変更のような我々が良く使う操作が10と比べてひと手間かかるようになってしまったことはマイナス点ですが、ひと手間加えればWindows10と同じ操作もできるとも言えます。それ以外にWindows11のショートカットのような操作もできるのですから、見ようによっては操作性は上がっているとも言えるのです。

10とのソフトの互換性は高く、今のところ10の時点でインストールしてあったソフトはほとんど全部動いています。Avisynth2.6すら再インストールの必要なしに動作しました。今のところ動かないのが確認できたのはIntelのドライバのアップグレードを補佐するインテル® ドライバー & サポート・アシスタントのみです。これだけ「対応していません」と出てしまいますが、あとはバッチリ、PX-W3U3のドライバも使えますし、互換性においては、一応結論までひと月は見ますが、まず問題ない、と思っていいでしょう。

一方、パフォーマンスが10に比べて落ちている、という話も聞きます。実際AMDのRyzenでは遅くなるようです。わたしもこれでAMD環境の11化は少し遅らせることにしました。IntelのCoreでもAMDほどではないにしろ、10より遅くなっても不思議ではありません。例え最適化が不十分なことを除いても、11最大の変更点はセキュリティの強化のようですし、それだけでパフォーマンスに影響があってもおかしくないですからね。ただ、体感的にはむしろ速くなっているんですよねぇ。

そこで例によって動画エンコードでパフォーマンスの影響を試してみます。いつもの49分の1440×1080、MPEG2-TSファイルを、x264を使ってH.264/AVCに変換できるソフト、Handbrakeを通して速度を図ってみます。前回計測時では最新だったHandbrakeは1.4ではウチのCore環境では動作しなかったため1.3.3を使いましたので、比較用として11でも1.3.3を使います。なお、現在は問題なく動作する1.4.2が公開されていますのでこちらも別に計測します。ビットレートは4000Kbps、フレームレートはSame・Constant、PresetはVery Slow。PCの環境はほぼデフォルトでTDPも上げていませんが、メモリのみGear1にしています。10の時も同じです。

10 52分21秒

11 56分27秒(1.3.3)

11 56分42秒(1.4.2)

うーん、少し・・・というよりだいぶ落ちていますね。TMPGEnc. Video Mastering Works 7でも計ってみましょう。

10 46分48秒 

11 48分30秒

Handbrakeに比べると差は小さいですが、やはり落ちています。噂通り11のパフォーマンスは、少なくとも現状では10よりも落ちる、とみて間違いないでしょう。ただ、先ほどから書いている通り体感速度は10より明らかに上なのです。その理由もはっきりしています。

1.ディスプレイドライバに最新のものが使える。

前回書きましたが、10でCore i7 11700のドライバを現状最新の100.9864にするとものの数分でブルスク化し、OSが再起動を繰り返すという不具合が起こっていました。そこで仕方なくRADEONを挿してそちらをディスプレイ出力用として運用をしていたのですが、11になると100.9864で今のところ問題なく長時間の利用ができています。これでRADEONはFluid Motion Videoの活用に専念させられるようになりました。また、ディスプレイドライバを最新のものに変えたことで3Dもそれなりに動作させられるようになりました。

ドラクエ(最高+1920×1080+ウィンドゥ)

10 7972

11 7310

FFIV(標準+1920×1080+ウィンドゥ)

10 1194

11 2211

と、言ってもドラクエベンチの方は低下しているんですが。FFXVは再び数値が上昇し、Ryzen 7 5700Gを超える(同時に計ってみたら2070)結果が出ています。11700内蔵のGPU、HD750の初期ドライバはいろいろおかしかったみたいですね。ただ、やっぱりFFXVベンチはRADEONだと数字が伸びないように作ってあるんじゃ?

なお、安定しているはしているのですが、仕事が終わってプライベートの用で使おうとすると3日に一度くらいの割合で再起動後の状態に戻っています。寝ている最中や仕事中にEDCBによってEPGの取得や録画の際にスタンバイから復帰するよう設定しているのですが、この際にたまに再起動がかかっていると思われます。ただ、ウチは間にディスプレイ切り替え機を挟んでいるので、他のPCにフォーマスを当てている時に復帰するとまれにディスプレイを感知せずにエラーをふくのかも知れません。当面11700機をスタンバイ状態でもフォーマスを当てておくことにします。

2.SATA接続のHDDのアクセス速度が向上

実は、特にスタンバイから復帰後のHDDはウチのi7環境では非常に遅くなり、かなりイライラさせられることがありました。動画エンコードだとほとんどHDDの速度が結果に反映されることはなかったのですが・・・。11では起動スタンバイ後関係なくアクセス速度が速いままキープされており、ストレスなく使えています。

1にせよ2にせよ、他に似た報告がなかったものでひょっとしてウチのは外れなのか? と疑っていたので書かなかったのですが、11でほぼ解消されていたので報告しておきます。おそらく第11世代CoreはWindows11で使うことを考慮に入れて設計やドライバの作成が行われており、10での安定動作は考慮に入っていなかったのでしょう。報告らしき記事が見当たらないのは、特に有名どころのレビューワーはHD750でなく外部GPUを挿し、SATAでストレージを使わずNVMeにSSDを挿すだけの実験用環境で使っている人ばかりだったらかも知れません。やはり自分の環境で快適かどうかは自分で確かめないといけないようです。

と、Intel機に入れたのは大正解だったWindows11。動画エンコード速度が少し落ちましたが、まぁ仕方ないでしょう。これからの11の細かいアップデート次第ではもっとパフォーマンスが出るかも知れません。期待してます。

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