専門家の感染者数予想が外れる訳 – 中村ゆきつぐ

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麻生さん、橋下さん2人が吠えています。

なぜN浦先生の予想は実数とかけ離れているんでしょう。それは学問としての数字で、単なる予想ではないからです。

例えば教科書的に感染者数予想は「感受性人口=人流」×「接触率」の掛け算で決まると話されており、今回の人流が減っていないのに感染者数が低下したのは、若者の行動変化による接触率の低下だと説明されている感染症の先生方が多いです。

ただこれが本当とはとても思えません。またワクチンも20代はほとんど接種できていないので20代の減少をワクチンの効果で説明するのも否定的です。

ではなぜかという仮説が山火事理論です。あくまでN浦先生の予想は全ての人間の感染しやすさが時間、場所関係なくほぼ同じと仮定して計算されています。それゆえ人流と接触の割合を抑えなければ感染は教科書的には止まりません。

ところが山火事理論では、燃え残った木はすでに燃えにくくなっています。その上ワクチンもかなりの数接種されており、燃えにくい木が増えて少々人流が増えてもそれ以上燃えることはなく感染は収束していくのです。

そして第1波から第3波まで(火種の残りが燃える)と今回の第4波と第5波(変異株)の違い、変異株の出現が波を産むという仮説を永江さんが厚労省のデータから導き出しました、私もそれに乗っかり、山火事理論改をツイートしました。そう4波から5波はリバウンドではなくただ変異株が続けて猛威を振るっただけなのです。(ただこの時期人流を減らすと感染者のピークはそこまで増えなかったかも)

実はこの5波、人流はほとんど減っていないのに収束のスピードが早いことが言われています。このアルファからデルタの流れ、大きな感染の波が短期間で続いたことでこの収束の速さを証明できる可能性があります。

おおきく感染拡大すれば、周りに不顕性含めた感染が大量に生じ、いわゆる自然感染免疫が誘導されます。しかも今回アルファから連続してデルタの感染が拡がったため、燃えに燃え続け、アルファで誘導された自然免疫もさらに強くなり、デルタで誘導された自然免疫もかなりの広がりを見せ、ワクチン含めて日本のコロナ感染免疫は今までで最強の可能性があります。それゆえ周りが何も燃えなくなったからあっという間にはやく収束している可能性が高いのではと思っています。デルタより感染力の強い株でも入ってこなければ今はもう何やってもほとんど燃えないのでしょう。

この自然感染免疫が誘導されることがなければN浦さんの計算通り感染者は増え続けます。しかし実際はインドのコロナ患者数含めて山火事が燃えることで自然に免疫が誘導され周りがどんどん燃えなくなっていくのです。ワクチンはそれへの上乗せです。そして免疫が低下すればまた波が来ます。それが大きな波か小さな波かはウイルスの感染力の強さで変わるのでしょう。

しつこく言いますが、人流は初期の感染拡大に関与しています。でも収束を始めたら今まで人流で増えていた感染が人流にあまり関係なくなるのです。そこがN浦さんや他の感染者数予想がいつも少なくなる理由です。

免疫って本当に面白いです。そしてコロナって本当に厄介です。そして山火事理論は仮説です。ただ少なくとも大きな矛盾なく説明できている点からもかなりいい線行っているのかなと思っています。

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