日本を代表する開運グッズといえば、招き猫だ。右手をあげている猫は金運を招き、左手をあげている猫は良縁を招くと言われている。んで、両手をあげている猫は、お金と良縁どっちも招くという考え方もあれば「お手上げポーズ」だから良くないと考える人もいるという。
ちなみにアマゾンで「招き猫」と検索すると4万件以上の商品がヒットするのだが、今回私が購入したのは……「創造的で興味深い巨大な筋肉の腕の招き猫の置物風水はあなたの幸運、富と幸運をもたらします」という謎多き招き猫(1570円)である。
・左強盗とは
まず、長い商品名を少しだけコンパクトにまとめると「ジャイアントキャット 置物 マッスルジャイアントアーム 風水 彫刻 手を振る フォーチュン ウェルス ウェルカム ストア オープニング デコレーション コレクション 左強盗」となる。つまり……
開店祝いのデコレーションアイテムとして最適な招き猫……ということだろう。ラストの「左強盗」が少し引っかかるが “左手で強引に幸運を招く” と解釈できなくもない。なお、レビューには「開封したら腕が折れていた」と書いてあった。縁起が悪すぎるぞ。
ともあれダンボールから内箱を引っ張り出すと……
発泡スチロールが割れていたが
招き猫は無事だった……
腕は折れていなかった……
ただ、ただ……
なんで右手あげてんだよ。
こういうところである。低評価の商品(同商品は5段階中1)は得てして詰めが甘いのだ。招き猫の購入者にとって「猫が左右どちらの手をあげているか」は超重要ってことがまるで分かっていない。筋肉モリモリで腕をあげられてもリアクションに困る。そっちで招くな。
まあでも、右手をあげているならしっかり金運を招いてもらおう。ちなみに小判に書いてある「劫財(ごうざい)」とは「どんなことをしてでも財を奪う」という意味らしい……って、ただの強盗じゃねえか。
また細かいことを言うと、商品説明の「その腕は前後に揺れ……」も嘘である。バキバキに鍛え上げれた右腕はガチガチに固定されていた。それと商品名にあった「彫刻」も嘘。ナメんなよ。
せっかくなので玄関に飾ったのだが……
翌日、小判が落ちていた。
不吉過ぎるんですけど。
両面テープでくっつけておく。頼むぞマジで。
あと言い忘れていたことが1つ。商品名が「ジャイアントキャット」なので、大きめの招き猫をイメージしている方が多いかもしれないが……
めっちゃ小さかった。
そんなわけで、私の「ジャイアントキャットの左強盗」ではなく「スモールキャットの右強盗」に対する評価は1。あげている手を間違えている時点で1だ。似たような商品は別のショップでも売っているので、気になった方は評価の高いショップで買うことをおすすめする。
参考リンク:Amazon「ジャイアントキャット 置物 マッスルジャイアントアーム 風水 彫刻 手を振る フォーチュン ウェルス ウェルカム ストア オープニング デコレーション コレクション 左強盗」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.