報道番組「おはよう日本」(NHK総合)のキャスターを務める桑子真帆アナウンサー(34)が2022年3月11日の放送中、SMAPの楽曲「Triangle」に涙した。
05年発売の同曲は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まった22年2月下旬以降、歌詞に反戦メッセージが込められているとしてネットユーザーの間で注目を集めている。この日の同番組では桑子アナがその動きを紹介する一幕があった。
「桑子アナの涙声で、思わずもらい泣きしそうになった」
7時台、同曲がスタジオ内に流れ始めると、桑子アナは、「この音楽、聴いたことがある方も多いと思いますが、ウクライナの厳しい状況が日々伝えられる中、17年前にリリースされたこの曲が再び注目されているんです」とアナウンス。それが終わると画面はロシアによる軍事侵攻が続くウクライナの戦場のVTRに変わったが、その中でも楽曲は流れ続けた。
番組では同曲の作詞作曲を手掛けた市川喜康さんにリモートインタビューしたVTRを放送。市川さんは、当時アメリカ同時多発テロやイラク戦争が起きる中で「何か伝えなければならないと強く感じた」と作詞の背景を解説した。画面がスタジオに戻ると、桑子アナは「作詞をした市川さんによりますと」とアナウンスしたが、そこで言葉に詰まった。
一瞬の空白を経て、アナウンスを再開した桑子アナは涙声だった。「この曲のタイトル『Triangle』には銃を構える人と向けられる人、そして、それを見ている自分、その3者の三角関係という意味が込められているそうです」と、何とかアナウンスを終えたのだった。
「Triangle」には「大国の英雄(ヒーロー)や 戦火の少女 それぞれ重さの同じ 尊ぶべき 生命だから 精悍な顔つきで 構えた銃は 他でもなく 僕らの心に 突きつけられてる」といった歌詞があり、反戦を訴えるメッセージソングとして注目されている。
番組の桑子アナの様子を見た視聴者からはツイッターで「桑子アナの涙声で、思わずもらい泣きしそうになった、今朝の7時のニュース」「桑子アナが涙ぐんでるのを見て、さらに胸にくるものがあった」といった声が上がっている。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)