今年に入りEU欧州委員会は、二酸化炭素を出さない原子力発電を、地球温暖化対策に有望な「グリーンな投資先」として認定する方針を示しました。
これに対し、小泉純一郎氏、細川護熙氏、菅直人氏、鳩山由紀夫氏、村山富市氏の元首相5名が、「原発推進は未来を脅かす亡国の政策だ」と批判し、フォンデアライエン欧州委員長に撤回を求める書面を送ったそうです。しかし、その文面にはかなり大きな問題が含まれています。
他国の事情も考えない発言に、「恥ずかしい」と多くの声があげられています。
日本の元首相5人がEUに書簡 原発「グリーン」に認定反対(共同通信) – Yahoo!ニュース
恥ずかしいから他国にまで迷惑かけるな!
水力も風力もない日本で脱原発なんて無理だよ!
ついでに岸田も総理やめろ! https://t.co/NkDFo7UKCW— フランシスコぽちゃこ (@35VG96tN3BdgK7o) January 29, 2022
子供たちを不安に陥れるなという深刻な訴えも。
元首相5人のEUへの書簡を読んだ。最大の問題は「多くの子供たちが甲状腺がんに苦しみ」との記述があることだ。科学的事実に反するだけでなく、福島の若者に不安をもたらすことを強く危惧する。https://t.co/G23ghNhE37
— 細野豪志 (@hosono_54) January 29, 2022
「子供たちは甲状腺がんを患っている」と書いている下りは、元首相たちが風評被害を拡大しかねません。
原子力をEUタクソノミーから除外せよとの日本の首相経験者からEU委員長宛書簡。どさくさ紛れに「(1F事故で)子供たちは甲状腺がんを患っている」と書いてる。
原発否定も再エネ礼賛もありだが、放射線による健康被害を明確に否定した国際機関UNSCEARの見解を無視する態度はいかがなものか。日本の恥 pic.twitter.com/pilAafPSzZ
— happysakiko (@happysakiko1) January 29, 2022
他の四氏はともかく、小泉元首相を評価していた人たちも落胆しています。
虚しい猿芝居を演じたのは小泉純一郎、細川護熙、菅直人、鳩山由紀夫、村山富市の5氏だという。
後の4人は初めからタガが外れているが、小泉氏の転落ぶりは醜にして惨。
グレタ進次郎氏はその父の転落地点から出発しているわけだから、今後どこまで墜ちるか分からない https://t.co/MQnQSNJ9GM— 島田洋一(Shimada Yoichi) (@ProfShimada) January 29, 2022
政治的な熱狂には危うい面があることを忘れてはいけないようです。
私に「論評ばかりしていないで実際に政治をやってみろ」と悪罵する人がいますが、長年政治家をやり総理にまで上り詰めても愚かな人はいる、という貴重な教訓をもたらす5人衆ですね。もう一つ忘れてならないのは、細川、小泉、鳩山の3氏とも熱狂的支持を得ていたことです。
https://t.co/Kvr5lwtNbe— 有本 香 Kaori Arimoto (@arimoto_kaori) January 29, 2022
日本のエネルギー政策の足かせにならないことを願います。