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ついこないだまでの感染爆発が夢だったかのように、新型コロナの勢いが落ちている。とはいえ感染症を舐めてはいけない。今後もマスクをしっかり着用して感染防止に努めたいところだ。
一方でコロナが落ち着いてきたと思ったら、すぐに以前の生活様式を取り戻そうと焦っちゃう人もいる今回は、そういう人の下について苦労しちゃってる人の悲哀にスポットを当ててみたい。(文:松本みぞれ)
「やばいワイのとこもついに始まりそう」
先日、2ちゃんねるに「【悲報】会社の忘年会、復活」というスレッドが立っていた。スレ主は「ふざけるな」や「誰が望んでる」などと書き込んでいる。
個人的には、この状況での忘年会復活は流石に迂闊というか「昨日の今日で感染者が一時的に減ってる段階かもしれないのに、大勢での会食やるのか」という気持ちになってしまう。ましてや会社の忘年会なんてとっくに時代錯誤のしょうもない会食。全然楽しめないって人も大勢いる地獄の集会だ。そんなものをわざわざ、まだコロナ禍中にやるなんて。
しかし。恐ろしいことにこのスレッドには、スレ主と同じ境遇に苦しんでいる人も少なくない。「自分の会社でも、今年は忘年会することになった」と主張する人もチラホラいるのだ。
その一例を紹介したい。
「うちもやるっぽいわ…。社長がノリノリらしい」
「やばいワイのとこもついに始まりそう」
「忘年会の誘いが多すぎて吐き気がする。どんだけ酒飲みたいねん」
「あーやだやだやだ。弊社来年から在宅無しになるとかいってるし、マジで終わったわ」
と、コロナ禍以降に根付いたはずの新しい生活様式を、ちょっと感染者が減っているだけでご破算にしたがってる連中がいるようだ。
それとコロナ禍で定着したリモートワーク。これも来年から廃止になるという方からの報告もあったので一緒に紹介した。リモートで現状回っているならそれでいいと思うけど、柔軟性がない会社も多いんだなぁ。
「その予定、もうちょっと先送りしたら?」ってことを考えられない人っているよね
今回のコロナ禍、人類規模での大騒動である。大勢の死者を出してしまったし、ワクチン接種をめぐっては今も賛否両論ある。
僕はもう2回接種済みだけど、まだ打ちたくても打てないという方もいるはず。またワクチン接種が怖いって人もいるだろうし、みんな自分のことを自分の責任のもとで決めなければならない事態になっている。
そんな混迷状態であるわけだから、会社の、別に絶対にやらなければならない飲み会なんて今年もやらなきゃいいのにって思ってしまうなぁ。仕事の仲間と飲むぐらいなら別にいいけど、忘年会・新年会ってやらなくても別に関係ないことを、去年実証しちゃった会社も少なくないだろうに。
だからなんで今更やろうとするのか。忘年会推進派のおじさんたちの思惑がさっぱり理解できないのが正直なところだ。
まあ、二次会とかで自分がいつも通ってるしけたバーを貸し切りにして、ママにいいとこ見せたいだけのダサい社長とか昔からいるけど。どのみち会社の飲み会って肌に合わない人は合わないだろうから、忘年会復活にガッカリしているって人の声が今年はたくさん聞こえてきそうだ。