note共催・記事コンテスト「やってみた大賞」力作ピックアップ②

デイリーポータルZ

こんにちは、編集部 石川です。

近所に公園がいくつかあるんですけど、砂場の砂質が微妙に違う気がするんですよね。ちょっとずつ集めてきて顕微鏡で見たら違いが分かるのではないでしょうか。

そんな思い付きをやってみて、記事にするコンテスト「やってみた大賞」、noteと共催で開催中です。ここではこれまでのエントリー作から特に面白かったものをピックアップしていきます。

また記事の最後に、記事執筆に役立つ配信・第2弾の告知もあります!

記事コンテスト「やってみた大賞」やってます 

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なぜかポリゴン化した林がイメージキャラクター

「やってみた大賞」では、あなたがやってみたり、つくってみたりしたレポート記事を募集しています。自分で何か新しいことに挑戦したり、体験したり、話を聞いてみたり、とにかく自分なりに「外の世界を楽しんだ」記事です。

…と説明されると悩んじゃいますが、要はふだんデイリーに載ってるような記事なら何でもOKです!応募方法はハッシュタグに「#やってみた大賞」を設定してnoteに記事を投稿するだけ。締切は8/16(水)です。

詳しい応募要項はnoteの「やってみた大賞」募集ページをご覧ください!

投稿作ピックアップ

さてこの記事は、これまでに投稿いただいた作品のうち、特に面白かったものを選んでご紹介する「投稿作ピックアップ」の2回目です。
タイトルか、画像をクリックすると作品ページに飛びます。

 

ピックアップ①
趣味が無い? なら10円で出来る朝カラオケをしよう!
強雅さん

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朝から30分サクッとカラオケしてサッと帰る、朝カラオケの魅力を解説する記事です。朝カラオケ、健康的で爽やかでスゲーと思いました。まさにカラオケ新境地。

記事の構成がよくて、時系列でだらっと書くんじゃなくてトピックごとにきっちり整理されていて読みやすい、しかし内容としてはエッセイ的な私事の書かれた血の通った文章でした。

「私の会話量は「だんご3兄弟」以下である。」などの表現もうまいですし、だんご3兄弟の手書きイラストが不必要に出てくるあたりもいいですね。
短いながらも内容の詰まった記事でした!

 

ピックアップ②
平成ギャルになって初代プリクラ機でプリクラを撮った話
あやね さん

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初代のプリクラ機を探し出して当時風に撮るという企画ですが、その捜索過程がおもしろかったです。いろんな手段を駆使して探し出したプリクラ機、そこで起きるまさかのトラブルも。そして撮れたプリクラの画質も泣けました。当時こんな画質だったのか…!

とにかく素晴らしいのは行動力ですね。レポートのあとに書かれているご自身の出自についても、前半部があってこその説得力でした。

いったん広告です

ピックアップ③
無職10年生が北海道で漁師をやってみた話
ぺカマス さん

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今回「やってみた大賞」ということで作品を募集していますが、これほど力強い「やってみた」があるでしょうか。北海道で体験した20日ほどの漁師生活のレポートです。

まず文章がうまいんですよね。かなり崩して書かれているのですがわかりにくいところが全然ないし、「波など一切ない湯船の中でわかめくらいの感じで自分の体が揺らいでいたのがウケた」「実家どころか昔住んでいたドンキの真ん前の賃貸にまで感謝するところまできた」など、自分の心理状態をオリジナルの表現で、しかも的確に描写できるのもすごい。

また、これだけの体験なのにありがちに「素晴らしい体験だった!」みたいな締めにしないで、ちゃんといいところ悪いところ客観的にまとめているところも、記事執筆に必要な才能だと思います。大作ですが一気に読んでしまいました。

 

ピックアップ④
ウィキペディアに写真を撮って載せる
宇喜多・W・要出 さん

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いつもお世話になっているWikipedia、あの裏にもボランティアの方々の多大な苦労が詰まっているのだ…というのがわかる記事。

なのですが決してお説教記事ではなく、むしろ裏話的な面白さが詰まってるんですよね。なにげなく載っているように見えるあの写真、実はいいアングルを探すために歩き回っているとか、お菓子の外観と中身を見せるために2個買って並べるとか。読んだあとちょっとやってみたくなるところもポイント高いです。

箸休め的に挿入される薙刀教室のチラシもいい感じでした!

 

ピックアップ⑤
お店の備品にこだわっていたら、業界で最も重厚感のある「プライス」を作ってしまった話
山下義弘/ドケットストア店主 さん

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店頭用のおしゃれな価格表示器具の開発記です。

これはデイリーポータルZ的なおもしろ記事とはちょっと毛色が違うのですが、普通に面白い読み物だったので紹介させていただきます。
単純に物ができていく様子の記録としても面白かったのですが、「工場にころがっている鉄を何個か送ります」「これは机に置いたら駄目です。」みたいないい発言がしっかり拾って盛り込まれているのがいいなと思いました。

実は読み始めは、序盤に出てくる金色のゴージャスなやつで全然いいじゃんと思ってました。でもそのあと出てくるプロトタイプの写真で「完全にこっちの方がいい…!」って思ったんですよね。デザインってすごい。

執筆アドバイス

作品紹介は以上です!前回に引き続き、noteの書き手の皆様にお伝えしたい3つのアドバイスを掲載しております。ぜひ参考にしてください。

想定読者は「あなたを全く知らず、年齢も趣味も違う人」
日本人の8割以上が知っていることを除けば、すべて説明が必要
です。ウィキペディアの写真って何のこと?「プライス」って何?などなど全部です。
やってしまいがちなのが、自分の過去記事を読んでる前提で書かれているパターン。知人向けの記事ならいいのですが、広く読んでもらうためには配慮が必要です。

 

「おもしろくする」
必要な情報だけ書くのではなくて、ユーモアを忘れないようにしてください。冗談を入れたり、絶妙な喩えを考えたり。ふざけない方がいいのでは?と思うかもしれませんが、読み手に楽しく読んでもらうためのサービス精神だと考えてください。やってみるととても時間がかかる作業ですが、それだけの価値はあります。

 

自分語りより「楽しさ」を
あなたと無関係な人に読んでもらうのに、「これをやることが自分の人生においてどういう意味があるか」よりも、「これをやるといかに楽しいか」を書いた方が圧倒的に訴求力があります。「自分もやってみたい!」と思わせることを目標にしましょう。
そのためには「やってみるときは自分が主役、記事に書くときは対称が主役」と考えるとちょうどいいバランスになるのではないかと思います。(対象の楽しさを伝える目的での自分の話はもちろんOK、むしろ推奨です!)

 

 また、先日配信した「面白い記事を作るチェックリスト」も、デイリーポータルZ秘蔵の記事作りのノウハウが詰まった内容です。あわせてごらんください。

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そしてさらに、8月にまたもう1回、配信があります!

【デイリーポータルZ x note】人気ライターに学ぶおもしろい記事をつくる方程式(仮)

8月5日(金) 20:00~
Youtube、Twitterスペース、TikTokにて(後日アナウンスします)

【登壇者】
ライター 與座ひかる
ライター トルー
デイリーポータルZ編集部 石川大樹

 前回は編集部の立場から記事執筆時のチェックリストをお話ししましたが、今回は二人のライターに、ネタ出しのやり方を中心に語ってもらいます。
また、新人育成を担当している編集部の石川から、記事の撮影&執筆時に役立つTipsを選りすぐりでお送りする予定です。おたのしみに!

ひきつづき作品募集中!

というわけであらためまして、「やってみた大賞」作品募集中です!締め切りの8/16まではまだずいぶん時間がありますので、ぜひ力作を書いてお送りください。

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↑応募要項はここをクリック!

 

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