本日、Googleによる新製品発表イベント「Made by Google」が開催され、新たなスマートフォン「Pixel 8/8 Pro」やスマートウォッチ「Google Pixel Watch 2」が発表されました。
Pixel Watch 2では、心拍数や皮膚温度のセンサーや機械学習アルゴリズムが刷新され、アクティビティーや健康管理における数値をより正確に取得し解析できるようにアップデートされるようです。
さて、Googleの傘下となったアクティビティートラッカー「Fitbit」の健康管理アプリのアップデートに関しても発表がされました。
Fitbitアプリは、UIがアップデートされ「今日」「コーチ」「自分」というタブに変わりました。
今回は、なかでもAIを活用した健康管理についてアップデートについてご紹介します。
Personal AIでデータの分析をおまかせ
Fitbitアプリのアップデートにより追加されたのが「Personal AI」機能です。
今回のアップデートでは、それぞれのユーザーにとって「よりパーソナライズかつカスタマイズ可能」というコンセプトがありました。
このPersonal AIの機能により、それぞれのユーザーの健康管理やトレーニング、アクティビティに関してAIがデータ分析をサポートしてくれるようになります。
イベントのデモではジョギングに関しての分析をPersonal AIにさせていました。
「今日のジョギングはいつもよりきつく感じたけど、前と比べてどうだった?」と聞いています。
すると、「いつもより30秒ほどペースが落ちていたよ」「今回は起伏のあるコースだったからより疲れたのかも」といったトレーニング中のデータから取得した情報を教えてくれました。
さらに「今週の睡眠スコアは前よりも良くないから、もしかしたら疲れが取れていないのかも」といった別のトラッキングデータからも要因を分析しています。
最後に、日にちごとのペースからグラフを作成して表示してくれました。
このように、Personal AIに何か聞いたり、お願いすることでデータを分析して教えてくれる、というわけです。
自分でデータをまとめる必要がない
デモでは、ジョギングが疲れた原因について訪ねていましたが、もちろんほかにもいろいろと活用できます。
Fitbitアプリが集めてくれるデータは、トレーニングはもちろん、歩数や消費カロリー、歩いた距離、心拍数、ストレス指数、睡眠スコアなどなどたくさんありますよね。
たとえば、今日の目標まであとどれくらいトレーニングしたらいいか、そのためのちょうどいいトレーニングはなにか、などのアドバイスも聞けます。
さらにいえば、今月のアクティビティーはどうだったか、今週の睡眠スコアや心拍数はどうか、などデータをまとめることもできるわけです。
極論、こうしたことはFitbitアプリに収集されたデータを見れば自分で分析できることなんですよね。でも、それらをアプリがサポートしてくれるからいいと思えるのです。
アクティブトラッカーやスマートウォッチが出たころは、エクササイズやアクティビティーのデータが収集できるだけですごいことでした。一方で、そこからデータを見て、分析して、どう改善したらいいか考える、ということまでやるのはけっこうハードルが高いんですよね。
今回のFitbitアプリはそうした「やろうと思えば自分でもできるけど、Fitbitがデータをまとめて分析やアドバイスしてくれる」のが、かなり価値があることだと思います。いや、実際すごい技術なんですけどね。
Fitbitを持っている方はもちろん、スマートウォッチに挫折した方や今まで使っていなかったという方も、このPersonal AIはかなり有用だと思うので、ぜひ検討してみてほしいです!
source: Google