ドライブレコーダーおすすめ4選。売れ筋や人気モデルなどを実際に使って厳選【2022年版】

GIZMODO

取り付けるコツも紹介。

いざというときにあると安心なドライブレコーダー。いつ、どこで起きるかわからない交通トラブルで、実際に何が起きたのかを言葉以上に説明してくれるテクノロジーとしてニーズが高まっています。Wirecutterでは、380種類の製品を調査したうえで、なかでも52種類の製品を実際に使ってテストしてみました。

取り付けが簡単であることのほか、解像度1080p以上、ナイトビジョン対応、24時間監視、140〜160度広角、操作のしやすさ、サイズ感、画質を条件に厳選した結果がこちら。


比較的安い価格で手に入るのに、プレミアムな機能が揃っているのがVantrue N4。解像度2160p(4K/UHD)、ナイトビジョン(暗視機能)、24時間監視対応。

コンパクトなサイズ感なので運転中、視界の邪魔になりづらいです。3インチの画面は鮮明で見やすく、メニューやボタンは直感的に操作しやすいです。3地点(前方、車内、後方)から車周辺の動きを捉えます。記録された映像は、カメラ本体あるいはmicroSDカードリーダー使用で確認できます。氷点下10度〜70度対応。猛暑日の車内でも動作するよう設計されています。

ドライブレコーダーおすすめ:ハイスペックを期待するならNextbase 622GW

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Image: Wirecutter

4K映像、ナイトビジョン、24時間監視、GPS追跡といった機能に加えて、Bluetooth、アプリ、Alexa、緊急電話に対応している。氷点下30度まで耐えられる。

少し予算を引き上げて、さらなる機能性を求めたいという人にはNextbase 622GWがおすすめ。上記で紹介したVantrue N4にある機能(4K映像、ナイトビジョン、24時間監視、GPS追跡)に加えて、Wi-Fi搭載であるほか、スマホアプリ、Bluetooth、Alexa、緊急電話に対応。

設置のしやすさ、操作のしやすさも抜群。前方カメラのみですが、別売りの1080p後方カメラ、1080p車内カメラを追加することもできます。氷点下30度〜60度対応。

ドライブレコーダーおすすめ:超小型サイズならGarmin Dash Cam Mini 2

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Image: Wirecutter

できるだけ小型で存在感が気にならないようなドライブレコーダーを探している人向け。本体に画面はなく、映像確認にはガーミンのアプリが必要。1080pの前面カメラ。

コンパクトなサイズにこだわるなら、Garmin Dash Cam Mini 2がおすすめ。1080pシングルカメラですが、映像のクオリティは比較的高め。しっかり固定される感じがあり、粘着式のマウントは業界トップクラスで優秀。

小さめとはいえ、サイズも価格も大きめな製品と同じような機能(ナイトビジョン、24時間監視、Wi-Fi搭載、音声コントロールなど)対応。

画面なし、ボタンは2つあり。ガーミンのアプリで記録映像の確認、設定の変更、カメラの向きの調整ができるようになっています。

ドライブレコーダーおすすめ:格安ならVantrue N1 Pro

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Image: Wirecutter

1080p前面カメラ搭載。格安とはいえ、24時間監視などのプレミアムな機能あり。洗練されたマウントシステム搭載。鮮明な画面。

今回調査した格安ドライブレコーダーのなかで唯一おすすめできるのが、Vantrue N1 Pro。この価格にして1080p解像度、24時間監視、ナイトビジョン機能が使えます。操作しやすく、画面が暗くないのもポイント。上記で紹介したGarmin Dash Cam Mini 2とほぼ同じくらいコンパクト。前方カメラのみで、車内、後方カメラはなし(追加も不可)。

ドライブレコーダーはどんな人におすすめ?

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Photo: Rik Paul

あるWirecutterスタッフには、駐車場で後方車から追突された際に、自分に過失がないことを証明した経験があるそうです。その際、ドライブレコーダーはフロントガラスに設置されていて、後方車の様子は映っていなかったものの、自分は適切に運転していたこと、音や衝撃、同乗者の反応などが記録されていたことが認められたのだとか。

ドライブレコーダーは、自分だけでなく、ほかの誰かを救うことだってできるかもしれません。衝突事故、ひき逃げ事件、あおり運転の被害、その他道路上でのトラブルなどの目撃情報を必要としている人に提供することもできます。

ちなみに、多くのドライブレコーダーは基本的には以下のように作動します。

  • microSDカードにループ録画を行なうため、最新の映像が古い映像に上書きされる
  • 衝撃感知のセンサー内蔵で、有事には映像が保存される
  • 静止画、映像を手動で保存することも可能
  • 映像は本体のディスプレイやスマートフォンのアプリ、microSDカードリーダーなどで確認できる

ドライブレコーダーの設置方法

ドライブレコーダーは通常、フロントガラスのバックミラー背後に取り付けると、前方の映像を捉えるのに最適だと考えられています。本体を使って操作が必要な場合にはできるだけ手の届きやすい場所に設置するのが良いですが、視界を妨げることがないよう注意が必要です。また、どんなにカメラの性能が良くてもフロントガラスが汚れていると鮮明な映像が撮れないことも気をつけたいところです。

ほとんどの製品には長めのケーブルが付属されています。邪魔にならないように、助手席側に向かってフロントガラスの上部をつたうようにダッシュボードの下側を通りコンセントにたどり着くように設置することをおすすめします。ケーブルの固定自体は難しいものではありませんが、ややこしい場合もあります。製品によっては、ガラスにくっつけられるクリップが付属している場合もあります。すっきり整然とした状態になるよう取り付ける方法を説明した動画(英語)が見本になるかもしれません。

ドライブレコーダーおすすめ:迷ったらこれ!Vantrue N4

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Photo: Rozette Rago

Vantrue N4は、万人におすすめできるドライブレコーダー。低コストなのに機能性が高いのが魅力。コンパクトなサイズ感なので運転中、視界の邪魔になりづらいです。3インチの画面は鮮明で見やすく、メニューやボタンは直感的に操作しやすいです。

3地点(前方、車内、後方)から車の動きを捉えます。はっきりと鮮明な映像が記録できるのが頼もしいです。前方カメラは4K対応で、これは現在のところ業界トップクラスの解像度。車内、後方カメラは1080p。Wirecutterが実際にテストしたところ、前方カメラは適度に彩度が加わりつつも現実に忠実な映像で、ナンバープレートを捉えることができるほか、薄暗い状況でも重要な手がかりとなりそうな詳細が確認できました。

セットアップもややこしくなく、シンプル。カメラ本体の上部にマウントクリップ、本体背面にはクランクがありフロントガラスにしっかりと固定できるようになっています。マウントのネック部分にあるノブを使えば、簡単に取り外して位置を調整することもできます。

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Photo: Rozette Rago
吸盤式マウントにより、設置が簡単。ロック式でしっかり固定できます。

車内で使用できる12Vの充電器付属で、底面をフリップするとUSB-Aポートが出てきます。ドライブレコーダー使用中でもスマホなど小型デバイスの充電に使えるので便利です。充電ランプもあり。

充電器付属のミニUSBケーブルは約3.6mあるので、設置するのにケーブルが足りない状況は避けられそうです。さらにミニUSB-USB-Aケーブル付属で、PCに接続したり家で充電したりするのに使えます。

レンズ部分を含めて、本体の厚みは4cm弱とスリム。本体上部に電源ボタンがあるので、いちいちケーブルを抜き差しする必要はありません。

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Photo: Rozette Rago
3インチ画面は明るく見やすい。

本体には操作ボタンが5種類あって、オーディオのオン/オフ、microSDカードのフォーマットなどの基本的なコントロールができるます。メインカメラのFOVは155度。道路の両側に駐車している車や、交差点で左右からくる車を撮影するのに十分な視野角だといえます。

24時間監視に対応しているので、運転中に限らず駐車している場所で起きた事件や損害の記録にも使えます。これは、車付近や車内で動きを検知するとカメラが自動でオンになり、録画を開始する仕組みです。

猛暑日の車内に置いても大丈夫なよう、リチウムイオン電池ではなくキャパシタ駆動で、氷点下10度〜70度まで耐えられます。もし極寒地域で使用予定なら、次に紹介するNextbase 622GWだと氷点下30度まで耐えられます。

最後に注意点としては、GPS追跡機能を搭載していない(必要な場合には、別売りのGPS搭載マウントを使うこともできる)こと、スマホアプリに接続するためのWi-Fiネットワークを内蔵していない(このためリモートで車の速度や位置情報を確認したり、ドライブレコーダーから離れた場所で映像を閲覧・ダウンロード・共有できない)ことがあげられます。ただ、こうした機能がないことの利点として、収集されたデータを会社がどのように使用するかといったプライバシー面での心配は不要だといえます。また、機能を使うのにアプリをダウンロードする必要がないため、こうした手間も省けそうです。

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Video: Wirecutter/YouTube

ドライブレコーダーおすすめ:ハイスペックを期待するならNextbase 622GW

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Photo: Rozette Rago

少し予算を引き上げて、さらなる機能性を求めたいという人にはNextbase 622GWがおすすめ。Bluetooth、Wi-Fi搭載で、スマホアプリとカメラを同期して速度や位置情報などのデータをリモートで確認できます。Alexaを使用すれば、音楽の再生や通話の開始、天気チェック、道案内なども、道路から目を離さずハンドルに手を置いたまま音声コマンドでできるのが便利。衝突事故の際には、緊急電話に対応しています。

前方カメラは4K撮影対応。日中でも夜間でも、道路標識やナンバープレート、車種などの重要な視覚情報を鮮明に捉えてくれます。視野角は140度あり、できるだけ多くのものを同時に見るのに十分だといえます。

吸盤式マウントシステムにより、設置のしやすさは業界トップクラスです。カメラの本体とは磁石でくっつくようになっていて、上記で紹介したVantrue N4のプラスチック式と比べてもかなり簡単です。もし固定して剥がれないようにしたい場合には、吸盤の代わりに強力な粘着シートと剥がし専用の工具も付属されています。

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Photo: Rozette Rago
カメラの本体とマウントは磁石でくっつく。

氷点下30度まで耐えられて、最高では60度まで動作しますが、直射日光の当たる場所に停めた車が温室のように熱くなることもあるため、暑い地域では70度まで耐えられるVantrue N4のほうが頼りがいがあるかもしれません。

今回おすすめとして紹介している製品のなかでは唯一のWi-Fi内蔵モデル。スマホアプリに接続して、動画の閲覧やダウンロード、共有などをリモートで操作することができます。(ただ評価はあまり良くないのでアプリに関してはあまり期待しないほうが良いかも。)アプリからデータにアクセスすることも、Nextbaseのクラウドストレージサービスにデータをアップロードすることもできます。もちろん、セキュリティが気になる場合には使用しないという選択肢もあります。

24時間監視に対応しているため、駐車中の事故(ぶつけられたり、破損したりした場合など)も記録できます。ただし外部バッテリーパックや配線は別売り。

GPSトラッキング機能搭載で、万が一の際に、自分の位置や速度などの情報をさかのぼって確認することができます。

Alexa対応とBluetooth接続を内蔵。アプリから有料で申し込むと、事故の際に位置情報や重要情報を救急隊に送信できるSOS機能あり。このSOS機能は比較的珍しいため、この機能を重視する場合にはこのモデルを検討する価値がありそうです。

コンパクトで洗練されたデザインで、3インチの画面は明るく、直感的に操作しやすいです。ホーム、電源ボタンを除けばほぼタッチスクリーン式。Mini-USB–to–USB-Aケーブル、12Vカーチャージャー(約4mケーブル)付属。充電ランプあり。

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Video: Wirecutter/YouTube

ドライブレコーダーおすすめ:超小型サイズならGarmin Dash Cam Mini 2

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Photo: Rozette Rago

小型のドライブレコーダーにこだわるなら、Garmin Dash Cam Mini 2がおすすめ。5 x 3cmというコンパクト感で、存在感は控えめ。運転中、視界の邪魔になりづらいです。

シングルカメラは1080p。Wirecutter調査では、4Kの高画質な映像と比べた場合、駐車中の車や対向車のナンバープレートなど見づらい印象でしたが、夜間の映像はヘッドライトの光によるまぶしさが抑えられていて、映像のコントラストも最適。映像のクオリティは比較的高いです。

視野角は140度あり、できるだけ多くのものを同時に見るのに十分だといえます。24時間監視機能あり。他機種と同様、別売りの外部バッテリーパックや配線は別途用意する必要があります。

画面のないシンプルなデザインになっています。このためライブビュー機能で正しい位置を確認したり、設定を変更したりするには、スマホアプリ「Garmin Drive」を使用する必要があります。

本体にはボタンが2つあり、1つは最新の動画の保存、静止画の撮影、長押しでアプリとの同期、もう1つは音声のオン / オフ、長押しでSDカードのフォーマットといった操作ができます。電源ボタンはないため、ドライブレコーダーをオフにするには車の電源を切るか、電源コードを抜く必要があります。

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Photo: Rozette Rago
コンパクトでスクリーンレスなデザイン。

しっかり固定されていて、粘着式のマウントは業界トップクラスで優秀。マウントは調節範囲が広く、簡単に取り外しができます。

USB-Aポートが2つあり、取り外し可能な充電ケーブルが2種類(約1.5m、約4m)付属しています。ドライブレコーダーを使用していないあいだ、他の端末の充電に使えるので便利ですね。

リチウムイオンバッテリーではなくコンデンサー駆動で、氷点下20度〜60度まで耐えられるよう設計されています。極寒、極暑の地域を除けば基本的には年中正常に動作してくれるはず。

音声コントロール対応、Wi-Fi内蔵。GPSは非内蔵。Garmin Driveアプリは、Wirecutter調査では録画映像をアプリで再生しようとするとたまに途切れ途切れになるようでした。アプリはシンプルですが、レビューを見ると記事執筆時点では高く評価されています。

セキュリテイに関しては、ガーミンは2020年にランサムウェアの攻撃を受け、顧客データは盗まれなかったものの3日間サービスを停止する事態がありました。同社アプリのプライバシーポリシーでは、ユーザーが許可しない限り、映像、位置情報、その他のデータを同社のサーバー(またはサードパーティーサーバー)にアップロードすることはないとしています。このドライブレコーダーはアプリなしではほぼ使用できないため、こうしたリスクも念頭に置いたうえで購入を検討するのが良いかもしれません。

ドライブレコーダーおすすめ:格安ならVantrue N1 Pro

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Photo: Rozette Rago

今回調査した格安ドライブレコーダーのなかで唯一おすすめできるのが、Vantrue N1 Pro。低コストとはいえ便利な機能が揃っています。前方カメラが1台あり、解像度は1080p。

より高価な4K対応カメラと比べると鮮明さや色彩は劣りはしますが、明るい場所でも暗い場所でも鮮明で詳細な画像を記録することができます。また、視野角は160度と広いのが強み。

2.45 x 1.27 x 1.9 x cmで、上記で紹介したGarmin Dash Cam Mini 2とほぼ同じくらいコンパクト。画面は1.5インチ。明るく見やすいです。

この価格にして1080p解像度、24時間監視、ナイトビジョン機能が使えます。操作しやすくて画面は明るく、車内、後方カメラはなし。前方カメラです。この価格帯のドライブレコーダーのほとんどは、車内、後方カメラを追加できません。

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Photo: Rozette Rago
小型。マウントシステムもしっかり。

使い方はシンプルで、操作ボタンが4種類(電源、上、下、選択)あるほか、静止画や映像を保存するボタンが1つ本体上部にあります(基本的には他製品と同様に、衝突などを検知した際に自動で映像を記録します)。

24時間監視対応。別売りの外部バッテリーパックやケーブルが必要。別売りのマウントを使用すればGPS追跡も可能。内蔵のWi-Fi互換性はなし。

リチウムイオン電池搭載で、氷点下20度〜70度対応。氷点下になることがよくある極寒地域で使用する予定の人は、氷点下30度まで耐えられるNextbase 622GWのほうが頼りになるかもしれません。極暑地域では安定して使えそうです。

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Video: Wirecutter/YouTube

表示価格は執筆現在のものです。変更の可能性がありますので、販売ページをご確認ください。©2022 WIRECUTTER, INC. A NEW YORK TIMES COMPANY.

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