満足度の高い音質と斬新な操作性が同時に楽しめる不思議なイヤホン。
CMF Phone 1やWatch Pro 2と同時に発表されたBuds Pro 2。第2世代モデルということで正直最初はあまり大きな変化を期待していませんでしたが、結果として税込1万1,000円とは思えない音質や操作性を兼ね備えたイヤホンにかなり驚かされました。
まずはBuds Pro 2のパッケージデザインについて。イヤホンではなく、本体ケースのダイヤル部分がメインなのが面白いですね。パッケージにも書かれているように、LDACテクノロジー、ハイレゾオーディオにも対応しています。
手に収まるコンパクトサイズなのはもちろん、シンプルで落ち着いたデザインが素敵です。ちなみにこのケースは全4色ある中のライトグレーで実際に見るとホワイトに近い色合いですが、試しに1日ポケットに入れて持ち歩いてみても特に汚れが目立つことはありませんでした。
バッテリーについてはイヤホン単体で最長11時間、ケースと組み合わせれば最長43時間使うことができます。イヤホンケースの充電にはUSB-Cケーブルを使う必要があり、ワイヤレス充電は非対応となっています。
セットアップに関しては『Nothing X』アプリで簡単に済ますことができました。
アプリでは左右それぞれのイヤホンと本体ケースのスマートダイヤルに機能を割り当てられるほか、イコライザーやノイズコントロールの強弱設定、低音モードの「ULTRA BASS」の設定が可能なほか、臨場感をより一層増すことができる空間オーディオの切り替えなどが可能。思わずずっと設定をいじってしまうほどカスタマイズが楽しいです。
Buds Pro 2最大の特徴といえば、本体ケースに付いたスマートダイヤルといえますが、これがけっこう便利なのです。たとえば、ダイヤルを左右に回すことで音量調節ができるほか、ダイヤルを押し込むことで曲の停止やスキップ、ノイズコントロールの切り替えなどが可能なため、手元にスマートフォンがなくても色々と操作が可能です(筆者的にはマウスのようにパソコン横に置いて使うのがお気に入り。)
また、カバンやズボンのポケットに入れて持ち運ぶ際には、ダイヤルをロックする機能を使えば誤作動を防ぐことも。細かいところまできちんと考えられてて凄い。
Buds Pro 2ですが、耳に装着した様子がこちら。cmfのロゴが入ったシンプルなデザインで、イヤホン単体も4.9gと軽くて快適です。また、音質についてはデュアルドライバー採用により、低音から高音までバランスの取れた音が楽しめました。同価格帯の製品の中でも音質バランスはかなり良い方なのではないかと。
ノイズキャンセリングについては、そこまで強力なわけではないが故に耳が圧迫されるような不快感は特に感じませんでした。ただ一方、外音取り込みモードについては微かにサーッという音が背景に流れるため、若干音の聞こえ方に違和感を覚えました。
思わずずっと触っていたくなるスマートダイヤルに加え、満足度の高い音が楽しめるWatch Pro 2。税込1万1,000円とは思えないクオリティの高さには良い意味で期待を裏切られました。
筆者はファーストインプレッション後すぐに購入しましたが、メイン機としてはもちろん、運動時や移動時などのサブ機としてもかなりオススメの1台です。
Source: cmf